院長コラム

2021.04.06

ヒノキ花粉症

 彼岸が過ぎて、気温の上昇と花見シーズンの到来で皆様の自粛の気持ちにもやや緩みが現れたのでしょうか。新型コロナウイルス感染者数が大幅に増加し、大阪は第4波の入り口にあるとされています。東京をはるかに追い抜いてしまい変異株の増加も指摘されています。

さらに毎年のスギヒノキ花粉の飛散も昨年に比べると多くなっています。この2週間程度はヒノキ花粉の飛散が続き、大陸からの黄砂の飛来と相まって症状を悪化させているかもしれません。またPM2.5の濃度上昇も報道されています。
PM2.5は2.5㎛以下の粒子状物質で炭素、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム、塩ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどで形成されています。黄砂は約4㎛程度の石英等の砂であり通過した場所の大気汚染を吸着する可能性があります。中国上空の硫酸アンモニウムなどを吸着し化学反応を起こしている可能性があります。PM2.5も汚染された黄砂も直接呼吸器へ入って何らかの障害を起こすことが心配されます。発がん物質の吸着の可能性も指摘されています。ただし目、鼻、のどの症状は花粉による症状と考えられます。
花粉粒子は約30㎛であり多くは鼻腔で付着します。何らかの増強効果があるかもしれませんが、具体的には不明です。洗濯物の室内干しマスクの徹底(顔の凹凸に合わせた装着)、外出を控えるなどの行動が必要とされます。
これは新型コロナウイルス感染防止にも効果を発揮すると思われます。まだ2週間程度はヒノキ花粉の飛散が続くと考えられますので、細心の注意でお過ごしください。