8月になりました。連日猛暑が続いていますが、昨年と同時期で同じように第11波と言われるような新型コロナウイルスの感染拡大が起こってきています。症状は発熱、咽頭痛、咳、声がれ、全身倦怠感などです。
迅速キットで抗原検査を行えば、かなりの割合で陽性と出ます。視診上の所見としては、上咽頭の発赤、喉頭特に声門下の発赤が著明なことです。この所見と発熱でほぼ全員コロナ陽性が出ます。ほとんどの方が、熱は3日以内におさまり、1週間で咳や咽頭痛もなくなるため、抗ウイルス薬のゾコーバを使うまでには至りません。ただ高齢の方や合併症のある方はゾコーバを処方しています。対症療法としてはステロイド吸入、咳止め、鎮痛剤、抗ヒスタミン薬などを処方しています。内服のみではなかなか咳が止まりませんので、ステロイド吸入が欠かせないこととなります。自宅療養は発熱日もしくは主な症状出現日を0日目と換算して5日目まで必要です。但し発症後10日程度はウイルスの排出がありますので、大切な方へ感染を拡大しないようご注意ください。
猛暑ですが、マスクをきっちりしていただきうつさない、もらわないことを心がけてください。1週間目ごろに嗅覚障害、味覚障害を引き起こすことも多いようです。続発する副鼻腔炎も頻発しているようです。ご注意ください。