スギ花粉症のレーザー治療
皆様、明けましておめでとうございます。
新しい年が明けて1週間、大寒波がやってくる中、昨年来の新型コロナウイルス感染者の増加が連日のニュースとなっています。東京では2回目の緊急事態宣言が発出されました。そして関西も緊急事態宣言を要請中であり、感染者数および感染率の増加と重症者が増えて病床利用率が相当なところまで来ています。これから新型コロナウイルスにかかっても入る病院がないかも知れません。入院待ちの間に病状が悪化してしまう可能性もあります。治療薬の開発もワクチンの接種もまだできていない今、感染しないために感染予防対策をもう一度徹底させる必要があります。まず、どんな時もマスク着用と、手指のアルコール消毒、手洗い、換気、人との距離を取ることです。
昨今、家庭内感染も増加していますので、外と同じようにマスク着用、手指アルコール消毒、換気を行うことが望ましいです。基本的な感染対策を行うことで感染リスクを減らすことができます。
今月はスギ花粉症に対してのレーザー治療を始めています。ご希望の方はできるだけ早く予約を取っていただき治療を受けてください。
2月になると受けることはできません。ご不明な点は当院まで電話にてお問い合わせください。
コロナ禍の年末
今年もとうとう師走になりました。ダイヤモンドプリンセス号に始まった新型コロナウイルスによるコロナ禍は日本での対応が世界から注目されていたころはどこか他人事でしたが、第三波がここまで拡大し大阪では重症病床利用率が70%を超えて危険域となっています。身近なところでも感染者の出現の可能性は高まっています。
有効な治療手段がない今は感染予防に努めるしかありません。マスク・アルコールによる手指消毒・不要な外出を控える・会食をしないなどですが、細心の注意をしていても他の疾患を含め発熱を起こす感染症にかかることも少なくありません。
体調に変化を感じた時には診療時間内であれば、できれば事前に主な症状と経過をまとめて電話で相談いただければ、当院にて対応可能かどうか判断して指示をお出しすることができます。場合によっては新型コロナウイルスのPCR検査など可能な医療機関への紹介も行うことができます。
当院では導線を完全に分けることができないため、院内での待ち時間中に密にならないように事前の連絡をお願いいたします。
年末の診察は12月29日(火)午前診まで、年始は1月6日(水)から平常通り診療を行います。
ご理解の程よろしくお願いいたします。
第三波
11月も中旬を過ぎ、安定した天候が続いています。
学校生活も以前のように近づいています。運動会、遠足、修学旅行と行事ごとも以前のように行われ、児童たちの体調にも変化が起こりはじめています。風邪をひいたり、発熱したり体調の悪化を訴える子が出現してきています。のどの痛みで受診され、視診上扁桃に滲出物が付着して腺窩性扁桃炎である場合や、膿性の鼻汁で副鼻腔炎であることの診断がついている場合は、新型コロナウイルスの感染である可能性は少ないのですが、普通に風邪症状である透明な鼻汁と咳、咽頭痛だけでしかも発熱している場合は判別つかず、風邪と診断しても新型コロナウイルス感染である可能性を否定できません。
発熱の状況によっては新型コロナウイルスのPCR検査を紹介させていただきます。発熱なく鼻汁、咳、咽頭痛であれば自然経過に任せて、自宅待機で様子を見ていただくことが望ましいと考えます。市販の対症療法の抗ヒスタミン剤や鎮咳剤で経過を見ていただいて、それでも症状の悪化を見る場合は躊躇なく受診していただき、適切な診断と治療を受けていただければ大丈夫です。
新型コロナウイルスの可能性を考えると受診を悩むこととなりますが、いつでも事前に電話でご相談いただければ幸いです。
秋の鼻水
10月も中旬に入り自粛ムードが薄れ行事が再開されつつあります。何をするにも非常に過ごしやすい気候となっていますが、朝夕の気温の低さに注意する必要があります。鼻水を主訴に来院される方が増えています。秋の花粉症・ダニアレルギー・寒暖差アレルギー・風邪といろいろ原因は考えられます。
秋の花粉はブタクサが主でキク科の植物です。今月いっぱいは続く可能性があります。ダニは8月に最も多く生息していましたが死骸となってさらに細かくなり、吸入抗原としてアレルギーを起こしています。11月中旬まで続きそうです。
寒暖差は実際にはアレルギーではなく神経反射ですが、同じように症状が出現します。治まるためには最高気温がもっと下がってくる必要があります。そして熱のでない感冒です。はじめは水様性の鼻水ですが、次第に粘性を帯びてきます。咳が加わってくることもあります。湿性の咳です。少し痰の絡んだ咳であることが多いようです。なかなか治まらない場合はアレルギーの場合も多く鑑別診断が必要です。血液検査により抗体価を測れば、すぐに判別できます。治療も速効します。場合によりアレルゲン免疫療法の適応になることもあります。
鼻水に煩わされている方は我慢せずに一度受診してください。
加齢性難聴と補聴器
9月も中旬にさしかかり、朝夕の暑さもようやく和らいだようです。秋の気配をあちこちに感じるようになってきました。今年の秋の連休は敬老に日と秋分の日が連続し3連休となっています。
敬老の日には毎年難聴が話題になっています。年齢とともに聴力の悪化が進み、高齢者では高音に聞き取りにくさを感じるようになります。加齢性難聴です。そうなると言葉の聞き取り、聞き分けが困難になり徐々に音のない世界に引きこもることとなります。高齢者では聴力障害の変化は徐々に進行し本人の気づかない間に音の少ない世界に暮らすこととなります。周囲の家族や知人が気づいて病院に連れて行かれた時には随分難聴が進行していることも珍しくありません。したがって会社での健康診断がなくなる60歳以降では、ご自分で毎年聴力の検査を受けていただくことが必要になります。ご自分が聞こえにくいと感じた時にはすでに手遅れのことが多いですので、自覚症状がなくても一度耳鼻科での精密な聴力検査が必要です。場合によっては手術で改善する聴力もあります。難聴の程度によっては補聴器の適応となることもあります。その時は補聴器店とのやり取りも含め耳鼻科での検査が必要になりますので、速やかに受診してください。標準純音聴力検査、語音聴力検査にて補聴器適応かどうか判定し、お近くの補聴器店にご紹介いたします。
認定補聴器店では、まずは補聴器の試聴のための貸し出しを行いますので、日常生活の中でご使用いただいてフィッティングと調整を行いベストの状態を作ります。その後にご購入を決めていただければ結構です。貸し出し中も音場検査にて補聴器装用効果を検査いたします。
ご自分の聞こえに少しでも疑問を持たれたなら、すぐに受診いただき聴力の検査を受けていただくことが望ましいです。