院長コラム

2019.10.15

秋のアレルギー

猛威をふるった台風19号が日本列島を過ぎ去りすっかり秋の気候になっています。学会と連休で休診しておりましたが、本日より平常通り診療を行っています。

朝夕の気温もぐっと下がり風邪をひく機会も多くなりそうです。くしゃみや水洟が多くなり花粉症なのか風邪なのかわかりにくいとおっしゃる方も多く受診されています。実際水っぽい鼻水で多いのは、ダニのアレルギーの方と上気道炎のはじまりの方です。時間の経過とともに咽頭痛や咳などの症状が現れ上気道炎であることがわかります。ダニアレルギーは8月に最も生息数が多かったダニが死骸となって10月にアレルゲンとしては最多になります。人が動くたびにアレルゲンとなるダニの死骸が風で舞って吸い込むことが多くなります。同時にくしゃみの連発が起こり水様性の鼻水も垂れるようになります。そのような方は今月いっぱい抗アレルギー剤を服用していただけば、未然に防ぐことができます。お子様で同じような症状が続くという方は血液検査後、根本治療である舌下免疫療法も考慮する必要がありますので、一度受診していただいてはっきりと診断を受けてください。抗アレルギー剤の服用が長くなる場合も一度他のアレルゲンがないか検査する必要があります。治療計画をご相談させていただきます。

10月22日は「即位礼正殿の儀の行われる日」で祝日となっていますのでご注意ください。

2019.09.19

ホームページリニューアル

9月も半ば過ぎ猛暑も和らいできたようですが、体調はいかがでしょうか。
暑さによる夏の疲れからか夏風邪や扁桃炎といった発熱の方が多いようです。
子供達の間では、ヘルパンギーナ、溶連菌感染症、乳幼児ではRSウイルス感染症などが少し流行しているようです。RSウイルス感染症では必ずしも咳が酷くない場合もありますので、注意が必要です。RSウイルス感染症も溶連菌感染症も迅速キットで判定できます。
周りの方で診断が確定している場合は、症状によっては一度検査を受けてみてください。
ヘルパンギーナは咽頭の所見が特徴的です。病歴と視診で診断できます。中高生では散発ですが、インフルエンザがABも検出されています。夏休みが終わって1ヶ月ですが、色々な感染症が出てきている状態です。感染して発病しないように免疫を落とさないようにしないといけません。
そのためには十分な栄養と睡眠をとってオーバーワークにならないようにして下さい。この機会に生活習慣の見直しを図ることも有効な手立てです。冬に向かって病気にならない習慣を身につけてください。

 新しいホームページになりできるだけ多くの医療情報を載せました。昨年更新した中耳炎.comと合わせ有効にご活用ください。

 10/10(木)から10/14(月)まで日本耳科学会参加と祭日のため5連休となります。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2019.08.19

残暑お見舞い申し上げます。

残暑お見舞い申し上げます。 
先週1週間夏期休暇で休診しておりました。本日8/19より平常通り診療を行っています。
当院のこのホームページは近々リニューアル予定です。さらにコンテンツを充実させる予定ですので、しばらくお待ちください。
まだまだ暑い日が続きますが、暑さ対策、水分摂取など体調管理に十分気を付けて夏を乗り切ってください。

2019.07.04

夏かぜ

7月に入ってようやく遅い梅雨入りをした途端すっきりしない天気が続いています。例年通り「夏風邪」といわれる感染症が流行っています。「手足口病」「ヘルパンギーナ」「アデノウイルス感染」です。いずれも2~3日続く高熱と咽頭痛を伴います。手足口病は特徴的な口腔内の水疱が舌の裏や頬粘膜にまでできるのが典型例です。もちろん手足の肘から下、膝から下の方に皮疹が観察されます。手足口病も季節感がなくなり冬にもみられるようになってきています。また以前はコクサッキーウイルスによるものだけでしたが、エコーウイルスによる手足口病が報告され皮疹が今まで以上に広がったり、大人が感染したりするようになっています。ヘルパンギーナは口蓋の一部にアフタのような所見を見せるだけですので一見わかりにくいこともあります。咽頭痛は著明で発熱も3~4日になることもあります。この二つの疾患は視診と病歴で診断します。アデノウイルスは迅速キットがあり咽頭粘膜を擦過して検体を採取します。はっきりと陽性が診断できます。この疾患はウイルスの型が多く年中検出されています。他にも溶血性連鎖球菌感染症やインフルエンザB型も出ていますので、急な発熱があれば一度受診していただき診断を受けて出席停止の有無を確認してください。
尚、7/16(火)から7/20(土)まで研修会出席のため休診いたしますのでご注意ください。ご理解のほどよろしくお願いいたします

2019.06.11

学校健診について

6月も中旬になり、東日本は先に梅雨入りしていますが、西日本はまだで、すっきりしない天気が続いています。地域の学校ではこの時期までに学校健診が終わっていると思いますが、何か用紙をもらって帰られたお子様はいますでしょうか。内容が何であれ一度プール授業までの間に耳鼻科を受診する必要があります。なかでも最も多いのが「耳垢栓塞」です。耳垢が詰まっていて鼓膜が見えないときに診断されます。プールに入るにあたって子供によっては鼓膜穿孔や慢性中耳炎、滲出性中耳炎でチューブ留置中などの可能性があり、一度かかりつけ医にかかってプール授業を受けることができるかどうか診てもらうためです。「鼻炎」もよくチェックされています。これは副鼻腔炎の可能性があるか、アレルギー性鼻炎で検査が必要か、風邪などに引き続いて感染を起こして鼻汁が特に多い場合や鼻の入り口を触りすぎて鼻前庭に炎症を起こしている場合などに診断されます。早めの治療を受けていただいたほうが望ましいことがありますので用紙をもらったら速やかに耳鼻科を受診してください。
先月からスギ花粉症の方でスギ花粉舌下液シダトレンからスギ花粉舌下錠シダキュアへの変更を進めています。特に理由なくシダトレンを継続中の方は一度当院へご確認ください。もちろん新規のシダキュア導入も行っています。お早めにお問い合わせください。

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