イネ科花粉症
GWが終わってイネ科花粉の飛散が始まっています。スギは4月初旬にヒノキは4月下旬に飛散終了しています。まだ花粉症の症状がある方はイネ科花粉症の症状かもしれません。GW以降水のような鼻水・くしゃみ・のどのかゆみ・目のかゆみを感じていて診断がついていない方は一度血液検査を受けて確定させてください。カモガヤ・オオアワガエリという植物がイネ科植物の代表で花粉が淀川河川敷周辺で主に飛散します。飛散範囲は500mくらいといわれています。できるだけ近づかないようにすることも大切です。避けられない場合は薬の服用になります。
スギ・ヒノキ花粉症の舌下免疫療法は花粉の飛散が終わりましたので、スギ舌下錠「シダキュア」による治療が始まっています。今までシダトレンを継続していた方、今年の症状に懲りて新たに始める方も普通の薬と違い初回は普通の診察枠でないところで行いますので一度受付まで連絡をください。自動予約で予約は取らないでください。初回服用から維持量になるまで副作用の監視が必要なため3回の診察が必要です。特に重大な副作用があるわけではありませんので、ぜひチャレンジしていただきたいと思っています。錠剤になって室温管理でよく、中身も増量されてかなり効果があると思います。ご希望の方は早めに受付まで連絡をください。
ヒノキ花粉ピーク
新元号の発表とともに新年度が始まりました。しばらくスギ花粉の飛散が終わった後、ヒノキ花粉の大量飛散が始まるまで平穏な日々がありましたが、最初の週末あたりからヒノキ花粉の大量飛散が再開しました。今年はスギ花粉の飛散量も昨年よりずっと多く数倍になるのではないでしょうか。ヒノキは今のところ(4/10現在)1日の最大飛散量で昨年並みですが、総飛散量ではやはり相当多くなりそうです。
こんな状況では例年のようにひどい時だけ薬を飲むという対策では効果はありません。毎日決まった時間に薬を服用するだけでなく、ステロイド点鼻も是非毎朝決まった時間に噴霧して出かけてください。点眼薬も回数が必要で、朝出かける前から点しだして痒みがなくても3-4時間ごとにどんどん点していってください。1日5-6回は必要なはずです。今週来週がヒノキ花粉飛散のピークです。薬だけでなく、マスクと眼鏡の装用もしっかりと行ってください。それでも多少の症状は出ることが予想されます。今回花粉症に懲りた方は是非スギ舌下免疫療法を5月以降で受けてください。これまでのところ継続者は非常に効果があったようです。ご希望の方は一度窓口まで連絡をください。
スギ花粉大量飛散
3月も後半になりました。2/19からスギ花粉の飛散が猛威を振るっています。例年大した量の飛散が見られないことが多いのですが、今年はしっかりと大量に飛散しています。茨木保健所の観測では3/13(水)も1㎠あたり630個とかなり多いです。1日おきに600個~700個程度飛散しています。昨年の最大飛散量が180個であったことから今年は2009年以来の大量飛散と言えます。
昨年のスギ花粉総飛散量は1563個でした。今年は1日で半分近く飛んでいることになります。皆様の症状がひどいのが納得できる結果です。これだけスギ花粉が飛ぶとただ薬を飲んでいるだけでは十分な効果は得られないと考えられます。内服、点鼻、点眼としっかり服用していただきますが、外用の薬剤の回数や服用のタイミングも大変重要となります。
しっかりと決められた服用方法を守っていただき、それでもなお花粉を吸わない工夫が必要です。マスクは外せません。着るものや外出から帰った時に外套を家の中に持ち込まないことや洗濯物を外に干さないこと、窓を開けない、こまめに掃除機で花粉を掃除することなどいろいろと工夫していただく必要があります。それでもつらい花粉症シーズンだった人は5月からぜひスギ舌下免疫療法にチャレンジしてみてください。今年すでに舌下免疫療法を行っている人は調子のよい人が多いようです。治療薬を必要としない人がほとんどです。チャレンジしようと思う方は5月になったら一度受診をお願いいたします。
スギ花粉症始まる
2月も半ばを過ぎようやくインフルエンザに罹患する方が減少傾向になってきました。昨年はB型の流行があったのですが、今年は今のところ大丈夫なようです。そろそろ20日以降で暖かい日があればスギ花粉の飛散があるはずです。対策はお済みでしょうか。セルフケアでは、マスクとメガネです。帽子も有効です。いかにスギ花粉を吸わないようにするかということに尽きます。外で吸わないこともですが、服や髪の毛に着いた花粉を家に持ち込んで、部屋の中で自分が落とした花粉が舞い上がったところを吸うことも予防してください。そのためにはセーターなどのウールの花粉が着きやすそうな素材は避けていただいて、化繊でツルッとした素材のアウターでお出かけください。窓を開けて空気の入れ替えなどもやめていただき、洗濯物も室内に干してください。それでも症状を抑えることができなければ、メディカルケアということになります。抗アレルギー剤を処方してもらって服用してください。20日頃から継続していただくことがベターです。点眼、点鼻もあります。いろいろ組み合わせて今年うまく抑えることができなかった方は5月以降で舌下免疫療法をうけてください。スギ舌下錠シダキュアも一か月処方が可能になります。詳しくは直接お尋ねください。
インフルエンザ流行拡大
皆様あけましておめでとうございます。元旦から穏やかな日が続いていましたが、学校が始まったとたんインフルエンザの流行が勢いを増してきています。今のところほぼA型インフルエンザのみです。咳と鼻水ではじまって比較的高熱を出すことが多いようです。熱が続く場合と一度解熱しかける場合とあるようです。高い熱が下がりかけると安心してしまって放置すると再度熱が上がるという経過を取ることもあるようです。風邪症状に引き続いて発熱があった場合は37度台でも一度インフルエンザ迅速キットで検査を受けていただくことが望ましいです。熱は高くなくても倦怠感が強く、多少の風邪症状があればインフルエンザの疑いがあります。今年は発熱からさほど時間経過がなくても陽性に出ていることが多いようです。半日以内の陽性も珍しくありません。学級閉鎖も報告されています。早い診断と治療が感染拡大の防止に役立ちます。治療薬は1回内服でいいものまで色々と出てきていますが、基本は安静と栄養で対症薬だけでも状態によっては可能です。インフルエンザ治療薬が万能ではなく発熱期間を若干縮めるだけで、中には新薬でも無効例が見られていますので、過信しないことです。予防が最も重要であることは言うまでもありません。うがいと手洗い・マスクと睡眠です。罹ったかなと思ったらウイルスの検出がまだかもしれないと思わず比較的早期に受診していただいて大丈夫です。今年は発熱からさほど時間を要さないようです。早期の受診が感染拡大防止に役立ちます。