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2018.02.27

滲出性中耳炎第100回

一般的には小児滲出性中耳炎は95%で自然治癒するとされています。実際上気道炎が良くなって再診を告げていても途切れた子たちはたいてい中耳の貯留液を消失させていますし、特に悪化した状態を見ることはどちらかというとまれなほうです。

2018.02.24

滲出性中耳炎第99回

危険因子としてダウン症と口蓋裂を挙げましたが、全体の中ではそれほど多いわけではありませんので、予後の悪さが目立った説明になりました。ふつうは治療経過の悪さに難渋することはそれほど多いことではありません。

2018.02.20

滲出性中耳炎第98回

口蓋裂があると真珠腫の発症も多いようです。それがない場合と比べて有意差があるようです。真珠腫の手術にあたると口蓋裂の合併症はしばしばみられる合併症です。その合併は真珠腫の術後の治りにも影響を及ぼします。

2018.02.06

滲出性中耳炎第97回

口蓋裂のない症例では5~6歳時にチューブ留置を考えることが多いですが、口蓋裂児の場合は2~3歳時に考慮することが多いようです。また最終的に再発のない年齢も自然と高くなります。経過観察がおのずと長くなってしまうわけです。

2018.01.23

滲出性中耳炎第96回

早い年齢でチュービングを行うと普通2年程度で脱落してしまいますので、再留置が必要になることが珍しくありません。したがって完治するまでの間に、複数回行われることが合併のない例に比べて多いことになります。

2018.01.16

滲出性中耳炎第95回

耳鼻科での経過観察で滲出液貯留の遷延化する例ではチューブ留置が必要になります。そのような場合は比較的早い年齢から行います。口蓋裂合併がない場合に比べてチュービングを行う年齢は早くなることが多いです。

2018.01.11

滲出性中耳炎第94回

したがって口腔外科で手術を受けられた口蓋裂児の場合、滲出性中耳炎になるという知識がなくたまたま耳鼻科を受診されることも珍しくありません。それでも早期に受診された場合はまだ良しです。

2018.01.09

滲出性中耳炎第93回

産科からの紹介が形成外科へ行った場合は耳鼻科へ必ずコンサルトがあるのですが、口腔外科へ行った場合、歯科であるためかその病院に耳鼻科のないことも多く漏れてしまうことになります。

2018.01.05

滲出性中耳炎第92回

口蓋裂を持って生まれてきた場合、口腔外科、形成外科、言語科、耳鼻科で総合的に診察を行い連携をしながら年齢から適切な検査や処置、手術が行われるべきなのですが、耳鼻科での検査が抜けていることが時々あります。

2017.12.28

滲出性中耳炎第91回

口蓋裂があることがわかっている場合、普通1歳半で口蓋の閉鎖手術が行われるのですが、この時に全身麻酔がかけられた状態ですので、口蓋形成と同時にチューブ留置を行うことがよくあります。

2017.12.25

滲出性中耳炎第90回

もう一つの危険因子が口蓋裂です。口蓋裂時では耳管を開く筋肉である口蓋帆張筋と口蓋帆挙筋の走行、発育に異常があります。耳管軟骨も弱く耳管の閉鎖障害があります。乳突蜂巣の発育もよくありません。

2017.12.15

滲出性中耳炎第89回

慢性中耳炎だけでなく真珠腫の発生も多いような気がします。こちらは報告はありませんが、日常臨床を行っていて肌で感じるところです。先に述べました複数回のチューブ留置が頻度を高めている可能性もあるのかもしれません。

2017.12.08

滲出性中耳炎第88回

繰り返しチューブ留置を行うと、鼓膜の石灰化、脱落後の穿孔が残りやすくなります。すると易感染性から耳漏を認め慢性中耳炎化し、ゆくゆくは中耳炎の手術が必要になることも少なくありません。

2017.12.05

滲出性中耳炎第87回

したがってダウン症児の場合チューブ留置は全身麻酔になることも少なくありません。でも難治性であることが多く、チューブの脱落が比較的早期に見られ繰り返しチューブ留置が必要になります。

2017.11.28

滲出性中耳炎第86回

中等度の難聴を伴うことも多く、言語発達への影響を考えると比較的積極的にチュービングを行うことになります。ただたいてい外耳道が狭く、発達の遅れから協力してくれず外来での鼓膜麻酔のみでのチュービングは困難なことが多いようです。

2017.11.25

滲出性中耳炎第85回

高率に滲出性中耳炎に罹患し、難治であることもダウン症児の特徴です。ふつうは8歳ごろから軽快傾向になることが多いのですが、なかなか8歳を過ぎても軽快はしてきません。チュービングを行うことも多くなります。

2017.11.21

滲出性中耳炎第84回

ダウン症の場合、約半数前後の例で滲出性中耳炎を認めたとされています。発症率が高い理由として易感染性により上気道炎の反復がある、頭蓋骨が短形で鼻咽腔が狭い、乳突蜂巣の発育が不良である、耳管機能が著しく不良である、などが挙げられています。

2017.11.15

滲出性中耳炎第83回

小児滲出性中耳炎はアデノイド増殖や副鼻腔炎、上気道炎罹患時など危険因子があることは述べましたが、最も大変なのがダウン症と口蓋裂です。ダウン症は21トリソミーといわれる染色体異常でいろいろな奇形や発達障害を伴います。

2017.11.10

滲出性中耳炎第82回

鼓膜チューブ留置の合併症としての真珠腫もあります。チューブ留置部の鼓膜穿孔縁からの上皮侵入により真珠腫が発生するとされています。発生率は1%とされています。かなりの数のチューブ留置を経験している私自身はチューブ留置から真珠腫発生の経験はありません。

2017.11.07

滲出性中耳炎第81回

中耳真珠腫とチュービングとの関連ですが、チューブ留置が真珠腫を減少させることにつながるかですが、まだ結論は得られていません。チューブ留置により真珠腫の発生頻度が減少したとの報告もあります。

2017.10.31

滲出性中耳炎第80回

生着しにくいから石灰化した部分を切除すると鼓膜の穿孔が非常に大きくなることがあります。やはり穿孔は少しでも小さいほうが侵襲の少ない手術になります。穿孔の多きいほうが成功率は悪くなることが予想されます。

2017.10.27

滲出性中耳炎第79回

鼓膜の石灰化を伴った鼓膜穿孔を閉鎖するための手術を行う場合はその石灰化した部分も穿孔縁であれば、切除することになります。なぜならば移植した筋膜等が生着しにくいからです。

2017.10.24

滲出性中耳炎第78回

ただ鼓膜の石灰化は、聴力にはほとんど影響しないと考えられています。また耳小骨等には波及することはありません。しかしながらできれば避けたいものです。またチューブ抜去後に穿孔の残った場合に少し厄介なことになります。

2017.10.20

滲出性中耳炎第77回

鼓膜の石灰化といわれる硬化性病変はチューブ留置による鼓膜の組織障害が影響していると考えられています。チューブを留置されたことのない鼓膜に比べるとチューブ留置例では圧倒的に高率に石灰化が起こります。

2017.10.17

滲出性中耳炎第76回

癒着性中耳炎になると中耳真珠腫を合併することもあり、聴力の低下や耳漏の繰り返しから手術の対象となることも珍しくありません。ただ中耳粘膜が広範囲に失われていると術後結果が思わしくないこともあります。

2017.10.14

滲出性中耳炎第75回

このアテレクターシスだけでも特に何らかの治療を必要としないことがほとんどです。その後鼓膜内面と鼓室内側壁の中耳粘膜がなくなり癒着した状態になると癒着性中耳炎と呼ばれます。

2017.10.10

滲出性中耳炎第74回

チューブ留置によって菲薄化のリスクが高くなることを述べましたが、菲薄化だけでは特に問題とならないことがほとんどです。その後鼓膜が内陥して耳小骨や鼓室の内側壁と接着するとアテレクターシスと呼ばれます。

2017.10.06

滲出性中耳炎第73回

鼓膜の菲薄化を防ぐためにチュービングを行うことがあり、実際菲薄化した鼓膜にチューブを留置しますと繊維層が戻ってくることがよく観察されますが、逆にチューブ留置の既往のある例の方が菲薄化の発生率は多くなっています。

2017.10.03

滲出性中耳炎第72回

鼓膜の菲薄化は、炎症が遷延化することで鼓膜の繊維層が失われて鼓膜の剛性と弾性が減少することです。これは貯留液中の種々のケミカルメディエイターが関与すると考えられています。

2017.09.26

滲出性中耳炎第71回

先に小児滲出性中耳炎の合併症として癒着性中耳炎と中耳真珠腫について少し書きましたが、鼓膜の菲薄化とアテレクターシス、鼓膜硬化についてももう少し触れておきます。

2017.09.22

滲出性中耳炎第70回

かつて日本の昭和の時代にはアデノイド切除も扁摘も局所麻酔で日帰りで一般のクリニックで行われていました。意外と短時間で済み、1日5~6件行われることも珍しくなかったようです。

2017.09.20

滲出性中耳炎第69回

扁摘の手術は日本では約1週間の入院で全身麻酔での手術になります。アデノイドとチュービングでは1~2泊程度の入院で行われますが、入院の場合は全身麻酔で行われます。アメリカではすべて日帰り全身麻酔下の手術です。

2017.09.19

滲出性中耳炎第68回

扁摘(口蓋扁桃摘出術)が扁桃炎の繰り返す熱のための手術であると前回書きましたが、6・7歳時ではほとんどそうだと考えます。いびきと無呼吸のためであれば、早期に肥大していることがほとんどでもっと早く行われることが多いようです。

2017.09.12

滲出性中耳炎第67回

アデノイド切除とよく一緒に行われるのが口蓋扁桃摘出ですが、こちらは滲出性中耳炎の治療には何ら関係しません。6・7歳ごろに扁桃摘出はよく行われるのですが、あくまで繰り返す扁桃炎と発熱のための手術です。お間違えの無いようお願いします。

2017.09.11

滲出性中耳炎第66回

アデノイドも一緒に切除するとなると全身麻酔で入院が必要となります。チュービングだけなら大体何歳でも外来で日帰りで行うことができます。これらの条件も考慮するとわざわざ再増殖の可能性のあるアデノイド切除を行うことは考えてしまいます。

2017.09.07

滲出性中耳炎第65回

滲出性中耳炎の自然治癒が起こるであろう8歳ごろでもアデノイドの比較的大きな子供も少なくありません。この切除だけではこの時期になっては心もとないためチュービングと一緒にすることになります。

2017.09.06

滲出性中耳炎第64回

鼻閉の目的のためにアデノイド切除を行っても時期によっては再増殖がかなりの症例で起こってくることを経験しています。6歳ごろで切除してもたいてい一時的に再増殖を起こしてかなりのボリュームになることがあります。

2017.09.05

滲出性中耳炎第63回

チュービングを一緒に行うことでは、差がないとする報告がありますが、アデノイドだけを切除するというのはあまり有効とは言えないのではないかと考えています。それは切除する時期も大変重要になってきます。

2017.09.05

滲出性中耳炎第62回

アデノイドの切除が滲出性中耳炎の治療として有効かどうかは、今までいろいろな検討がなされてきました。報告の中には短期的に有効、長期的に有効等真逆のものも複数あります。

2017.09.05

滲出性中耳炎第61回

以前はアデノイド増殖が物理的に耳管咽頭口を圧迫することにより滲出性中耳炎を引き起こすと考えられたり、病院やクリニックで説明されたりしていましたが、今は感染巣としての危険因子と考えられています。

2017.09.05

滲出性中耳炎第60回

一般的には滲出性中耳炎は上気道炎罹患時やさらに副鼻腔炎合併時に発症することが多くなりますが、年齢的にもアデノイドの増殖した子供が多く、アデノイドが細菌感染巣として関与すると考えられています。

2017.08.08

滲出性中耳炎第59回

子供の滲出性中耳炎を発症させないために「鼻すすり癖」が癖にならないようにすることが大変重要であることは述べましたが、ほかにも発症に関する危険因子がたくさんあります

2017.08.04

滲出性中耳炎第58回

中耳が陰圧化しやすいと経耳管感染がおこりやすい環境にあると言えます。とにかく「鼻すすり癖」を解消してやることが早くから望まれます。早い年齢から「鼻かみ」を練習させ常時できるように教え込むことが重要です。

2017.08.01

滲出性中耳炎第57回

滲出性中耳炎の子供には、耳管が開きにくい耳管機能障害だけでなく、耳管が緩く閉じにくい状態もあるようです。特に治りにくい例であるようで、自ら耳管を閉じようとする「鼻すすり癖」を持つ子供に見られます。

2017.07.28

滲出性中耳炎第56回

耳管機能障害がありますと、中耳が陰圧化し、中耳貯留液が溜まってなおかつ中耳は陰圧のままとなった結果中耳貯留液は排出されにくくなり病態は長く続くこととなります。滲出性中耳炎の治りにくい理由です。

2017.07.25

滲出性中耳炎第55回

副鼻腔炎で上咽頭へ細菌が流れ込みますと、耳管咽頭口周囲で感染がおこり耳管機能が落ちてくるようです。耳管には換気・圧調節機能や中耳・乳突腔からの排泄、上咽頭からの感染防御機能があります。

2017.07.21

滲出性中耳炎第54回

滲出性中耳炎を起こす原因となるものは、耳管の咽頭側の入り口である耳管咽頭口がある上咽頭の細菌感染に尽きると思います。その代表は、副鼻腔炎です。副鼻腔炎に罹患することにより鼻汁の細菌が上咽頭へ流れ込みます。

2017.07.18

滲出性中耳炎第53回

滲出性中耳炎の治療は直接耳に何かを施すことは前回述べた鼓膜開窓とチュービング以外では特にありません。滲出性中耳炎を起こす原因を取り除くことがその治療になるのです。

2017.07.14

滲出性中耳炎第52回

滲出性中耳炎の耳に直接何かをするとしたら、鼓膜にチューブを入れることか、鼓膜に大きな穴を開けて換気をよくすることぐらいである訳ですから、私たちのすることはその治療を行うタイミングを計るということが最も重要なことになります。

2017.07.11

滲出性中耳炎第51回

ここまで滲出性中耳炎の自然経過から合併症の話をしてきましたが、もともとの滲出性中耳炎の治療の話に戻します。ただ治療といいましても自然経過と何が違うかはっきりと述べることはなかなか困難です。

2017.07.08

滲出性中耳炎第50回

またしても合併症の中耳真珠腫の治療後の話にまで発展してしましましたが、いずれにせよ双璧の癒着性中耳炎中耳真珠腫になることは避けなければなりません。そこが大きな分水嶺です。

2017.07.04

滲出性中耳炎第49回

キヌタ骨の破壊はさておきアブミ骨の上部構造を失ってしまうと、手術で再建するときに聴力改善成績でよくなる確率が落ちることが多いです。アブミ骨の上部構造が残っているかどうかが聴力改善のカギになります。

2017.06.30

滲出性中耳炎第48回

緊張部型真珠腫はすぐに大事な耳小骨を破壊していきます。進展していく方向がキヌタ-アブミ関節のほうへ向かっていくためいきなりキヌタ骨の長脚を溶かしてアブミ骨の上部構造を破壊してしまうことが多いのです。

2017.06.27

滲出性中耳炎第47回

すべてretraction pocketから真珠腫ができていくわけではなく、鼓膜の緊張部に陥凹を生じそこに炎症を起こしながら緊張部型真珠腫を形成してくることがあります。

2017.06.23

滲出性中耳炎第46回

したがってアテレクターシスになっていなくてもretraction pocketがある状態は危険な状態で中耳真珠腫にならないか慎重に治療もしくは経過観察を行っていく必要があります。しかしながら小さなretraction pocketは珍しくありません。

2017.06.20

滲出性中耳炎第45回

Retraction pocketの底が見えている間はいいのですが、底が見えないくらい伸びたり袋が大きくなったり、中にデブリ(debris)という耳垢のようなものを貯めてくると真珠腫と呼ばれるようになるのです。

2017.06.16

滲出性中耳炎第44回

第32回の時に述べましたが、ツチ骨柄が内陥してくると同時に鼓膜の弛緩部が凹んで来ることを書きましたが、この凹みから鼓膜が伸びて袋状になってくるとretraction pocketの出来上がりです。

2017.06.14

滲出性中耳炎第43回

ちょっと飛躍して合併症の中耳真珠腫のさらに合併症について述べてしまいましたが、かなりの年齢まで放置しておくとそのようなことになりうるというお話です。中耳真珠腫の始まりは滲出性中耳炎で見られる鼓膜弛緩部のretraction pocketです。

2017.06.11

滲出性中耳炎第42回

真珠腫が耳小骨を破壊すれば、聞こえが悪くなりますし、三半規管を破壊すればめまいを起こすことになりますし、顔面神経を巻き込めば、顔面神経麻痺を起こして顔の筋肉が動かなくなります。

2017.06.07

滲出性中耳炎第41回

真珠腫が大きくなっていくことは周囲の大切な組織を破壊していく可能性があることが大変問題です。たとえば耳小骨を壊していったり、内耳の三半規管を壊していったり、顔面神経を巻き込んでいったりすることもあります。

2017.06.03

滲出性中耳炎第40回

癒着性中耳炎と双璧をなすもう一方の合併症が中耳真珠腫です。真珠腫は鼓膜の一部が中耳腔に内陥し、その中に耳垢のようなデブリ(debris)というものをどんどん貯めて大きくなっていく病態です。

2017.05.31

滲出性中耳炎第39回

アテレクターシスは直ちに危険というわけではありませんが、注意深く観察し癒着性中耳炎に陥らないように治療または経過観察を行う必要があります。癒着性中耳炎がなかなかすっきり治らない病態だからです。

2017.05.26

滲出性中耳炎第38回

初診時にアテレクターシスの状態であることは珍しくありませんが、子供で鼓膜が完全に戻らないような癒着性中耳炎であることはまずありません。もちろん特別な合併症があるなら可能性はありますが。

2017.05.23

滲出性中耳炎第37回

気密耳鏡で鼓膜を動かしてみて岬角に接した鼓膜が戻りうるかどうか、すなわち鼓膜が岬角に癒着しているかどうかを確かめることができます。戻らなくなった状態はアテクレクターシスではなく癒着性中耳炎という合併症に発展してしまっているのです。

2017.05.18

滲出性中耳炎第36回

さらに鼓膜が陥凹してくると虚脱した鼓膜がキヌタ骨とアブミ骨が作るキヌタ-アブミ関節に接着して外からこの関節が透見できることになります。時間経過によりますが、外耳道に圧をかけることのできる気密耳鏡で外耳道に陰圧をかけると単に接着しているかどうかが解ります。

2017.05.15

滲出性中耳炎第35回

鼓膜の一部が接着した状態から徐々に大きな範囲で岬角に接着するようになってきます。そうすると鼓室内の容積は小さくなり貯留液の量は減ってくることになります。

2017.05.10

滲出性中耳炎第34回

支えである鼓膜の線維層が失われると鼓膜は張りを失い、陰圧化した鼓室内ではどんどん陥凹していくことになります。行く先は鼓膜の鼓室の岬角への接着です。アテレクターシスの状態です。陰圧化については原因のところで述べたいと思います。

2017.05.02

滲出性中耳炎第33回

鼓膜の菲薄化が進むと鼓膜の外側の縁取りである鼓膜輪が浮き上がって見えるようになります。鼓膜の菲薄化が起こっているということは鼓膜の中間層である線維性で張りを持たせていた部分が失われていくことになります。

2017.04.28

滲出性中耳炎第32回

ツチ骨の短突起が突出してくると鼓膜の弛緩部も若干陥凹してくるようになることが多いです。経過が長くなってくるととうとう鼓膜の緊張部が薄くなってきます。いわゆる鼓膜の菲薄化です。

2017.04.25

滲出性中耳炎第31回

罹病期間が長くなってくると鼓膜のへこんだ状態が強くなり、ツチ骨柄が内陥という先端の見えにくい状態になってきます。それに伴ってツチ骨の短突起が突出してくるようになります。

2017.04.21

滲出性中耳炎第30回

やっと滲出性中耳炎の自然経過に入ります。はじめは鼓膜が軽度に陥凹した状態を伴いながら鼓室内に貯留液を貯めているだけです。貯留液の量もいろいろで一杯溜まっているものから液面が見えるような含気のあるものまでさまざまです。

2017.04.18

滲出性中耳炎第29回

鼓膜の部分の名称としては透見されるツチ骨の鼓膜との接着部分がツチ骨柄です。外側に突出部分がツチ骨短突起で、この部分より下側が鼓膜緊張部、上側の狭い部分が弛緩部です。

2017.04.14

滲出性中耳炎第28回

鼓膜は三層になっていて外側から上皮層、線維層、粘膜層となっています。外側は皮膚と同じ上皮で内側は粘膜でできています。そして鼓膜をしっかりと張りをもたせたものとしているのが線維層といわれる中間層です。

2017.04.08

滲出性中耳炎第27回

アブミ骨の底板は卵円窓というところにはまっています。この底板が振動をして蝸牛の中のリンパ液を揺らすのです。このリンパ液の振動を内耳の有毛細胞がキャッチして電気信号に変えラセン神経節を通じて脳に音として伝えるのです。

2017.04.04

滲出性中耳炎第26回

鼓膜の向こう側が中耳で鼓膜の振動はツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という耳小骨の連鎖を通じて増幅されます。これら3つの耳小骨が入っているところが鼓室で鼓室の壁の広いところは岬角と言われます。アブミ骨の向こう側から内耳で蝸牛という構造に連結しています。

2017.03.31

滲出性中耳炎第25回

学校検診を行うことに関係して述べてきましたが、今度は滲出性中耳炎の自然経過について述べるにあたって耳の解剖について簡単に述べておきます。
耳介で集めた音は外耳道を通り、鼓膜を振動させます。

2017.03.28

滲出性中耳炎第24回

3年生で初めて発見される滲出性中耳炎はやはり進んでいることが多く、鼓膜が薄くなっていたり、鼓膜の向こうの鼓室という部屋の骨の壁に引っ付いていることもあります。この学年が滲出性中耳炎発見の最終チャンスです。

2017.03.24

滲出性中耳炎第23回

1年生の検診が大変重要と言いましたが、ここで発見できなければ鼓膜に変化をきたして戻らないこともあり外科的治療を含め治療方針を考える重要な機会であるのです。

2017.03.21

滲出性中耳炎第22回

3か月以上続く滲出性中耳炎を慢性と考えるのですが、あとでも治療に関連して述べますが、結構自然治癒も多く本格的に治療を開始するという意味では1年生の検診が大変重要ということになります。

2017.03.17

滲出性中耳炎第21回

要再診の可能性で、それ以降は家で子供の様子をよく観察する必要があります。聞こえに疑問を持ったらすぐに受診していただき検査をすることになります。悪化するのはたいてい風邪をひいたときになります。

2017.03.14

滲出性中耳炎第20回

元々何もなかった場合はいいのですが、滲出性中耳炎が受診時は治っている場合は感冒から再度貯留液が溜まってくることがあり、要注意です。おそらく感冒から鼻汁の状態によっては再発の可能性があることを含みを持たせて放免されることになります。

2017.03.10

滲出性中耳炎第19回

検診で滲出性中耳炎の疑いがあるとのことで用紙をもらって帰って、いざ耳鼻科を受診してみると異常なしとのこともあります。それは疑わしく見えたが、実は異常なしであった場合と滲出性中耳炎であったが受診までの間に治ってしまった場合です。

2017.03.08

滲出性中耳炎第18回

検診の場合、人数も多く時間も限られていますので、診察とは違って流れ作業的になりますが、見落としをなくすために疑わしきはピックアップすることになります。診察室で診る時とは違って、条件も悪く診にくい場合もあるためです。

2017.03.03

滲出性中耳炎第17回

やはり自分の診療圏の子供たちを検診する場合は念の入れ方が変わってくるような気がしますし、十分に子供を把握することができ取りこぼしをなくすことにつながります。治療を自己中断されていたり、忘れている場合など注意を促すことになります。

2017.02.28

滲出性中耳炎第16回

子供の人数との関係で地元のお医者さんである開業医がすべて回り切れないところもあるかもしれません。教育委員会から大学医局に依頼をされているようなところもありますが、できれば開業医が行うことが望ましいと思います。

2017.02.24

滲出性中耳炎第15回

枚方市では小学校1年生と3年生、中学1年生に対して全員耳鼻科検診が行われています。少子化と耳鼻科医の増加により十分な検診ができるようになってきたのは喜ばしい限りです。

2017.02.22

滲出性中耳炎第14回

地方自治体によってやり方は様々ですが、どこの小学校でも耳鼻科医が直接検診を行うことは一般的になっていると思います。幼稚園児や保育園児、中学生に対しては行われていないことが多いかもしれません。

2017.02.17

滲出性中耳炎第13回

それ以外の受診動機では健康診断で滲出性中耳炎を指摘されることが多いようです。保育園、幼稚園、小学校での耳鼻科検診は大変意義があることで、滲出性中耳炎児の発見、難聴児の発見に大いに役立っています。

2017.02.14

滲出性中耳炎第12回

3歳を過ぎるくらいになると急性中耳炎を反復することは少なくなりますので、受診する動機は、「なんとなく聞こえが悪そう」や「言葉が遅い」や「発音がおかしい」などの訴えが多く、その他いつも鼻汁が出ているので受診し偶然発見されることが多いです。

2017.02.10

滲出性中耳炎第11回

したがって乳幼児では中耳炎は急性中耳炎として治療をしていくことがほとんどです。滲出性中耳炎は、3歳を超えている子を対象とすることが多くなります。乳幼児から難治性中耳炎を経て滲出性中耳炎に移行する子も少数はいます。

2017.02.06

滲出性中耳炎第10回

そのような場合はほとんど経過観察のみで時間はかかっても治癒していくことが多く、2歳を過ぎると反復性中耳炎も減り貯留液も一度消失することがほとんどです。もちろん貯留液が残ってくる子もいますが、ごく少数です。

2017.02.03

滲出性中耳炎第9回

乳幼児の場合は、滲出性中耳炎より遷延化した急性中耳炎であることが多いようです。鼻汁が止まらず、急性中耳炎を繰り返すなど反復性中耳炎の間に貯留液が消失しないなど、炎症所見が完全に消えていないことが多いです。

2017.02.01

滲出性中耳炎第8回

もちろん小児科で発見され耳鼻科を薦められたり、発熱やぐずり、夜泣きなどの具体的症状を伴った急性中耳炎で確信を持って耳鼻科を受診される方も少なくありません。

2017.01.31

滲出性中耳炎第7回

乳幼児の場合は訴えがありませんので感冒罹患時に耳鼻科を受診し、偶然発見される場合もありますが、どちらかというと感冒罹患時は急性中耳炎として偶然発見され、貯留液が消失しないため長引く症例が多いようです。

2017.01.31

滲出性中耳炎第6回

乳幼児の場合は訴えがありませんので感冒罹患時に耳鼻科を受診し、偶然発見される場合もありますが、どちらかというと感冒罹患時は急性中耳炎として偶然発見され、貯留液が消失しないため長引く症例が多いようです。

2017.01.24

滲出性中耳炎第5回

乳幼児の中耳炎が治りにくいと疑問を抱いて、通院中の耳鼻科から他の耳鼻科へ再度受診されることはよくあります。たいていは発症から1か月程度経っていて中耳の炎症所見の残った貯留液を貯めた状態であることがほとんどです。

2017.01.20

滲出性中耳炎第4回

一般に急性中耳炎の後、貯留液が中耳に存在する状態はよく経験することです。特に乳幼児では急性炎症が治まっているのかどうか判断が難しい場合があります。外耳道の狭い月齢の小さなお子様では鼓膜所見を取りにくく特に困難です。

2017.01.17

滲出性中耳炎第3回

米国の小児滲出性中耳炎臨床ガイドラインでは「小児滲出性中耳炎は中耳の急性感染症の所見や症状がなく、中耳に貯留液が存在するもの」と定義されています。同じような内容ですが、こちらのほうがすっきりしているようです。

2017.01.13

滲出性中耳炎第2回

滲出性中耳炎とは「鼓膜に穿孔がなく、中耳腔に貯留液をもたらし難聴の原因となるが、急性炎症症状すなわち耳痛や発熱のない中耳炎」と一昨年出された小児滲出性中耳炎ガイドラインでは定義されています。

2017.01.01

滲出性中耳炎第1回

皆様あけましておめでとうございます。昨年は中耳炎、特に急性中耳炎について1年間にわたり101回分の解説をアップしてきました。本年は中耳炎の中でも滲出性中耳炎について解説を行っていきたいと考えています。異なった考え方もあるかもしれませんが、概ね大多数の耳鼻科医が正しいと捉える説を述べたいと思います。

2016.12.28

急性中耳炎101回目

ほとんどの小児の滲出性中耳炎は経過観察のみで治癒しますが、中にアテレクターシスの状態になったり、癒着性中耳炎になったり、中耳真珠腫を合併したりするのでそれらを鑑別し、適切な時期に治療を行うことが耳鼻科医の役割といえます。したがって中耳炎では必ず耳鼻科を受診していただくことが重要です。
今年も長い間ご愛読いただきましてありがとうございました。

2016.12.28

急性中耳炎100回目

逆に言えば、「ラッパ」や「がっこ」の通気治療で治ったとされたケースでは結局何もしなくても放置で治ることと同じです。月に1回程度経過観察していればいいわけです。通気治療をありがたがる必要はありません。

2016.12.24

急性中耳炎99回目

「ラッパ」や「がっこ」の通気治療のために頻回に耳鼻科に通院するということはあまり意味があるとは言えません。なぜなら放置しても滲出液が消失していることがあるので、通気治療によって消失したとは考えられないからです。

2016.12.20

急性中耳炎98回目

滲出性中耳炎の保存的治療というのは何かあるかというと基本的には経過観察です。副鼻腔炎があればその治療と以前にも書いた鼻すすりをやめさせる指導であるとか上気道炎罹患時には投薬を行ったりして成長を待つことになります。決して「ラッパ」や「がっこ」などの通気治療が有効であるとは考えられません。

2016.12.16

急性中耳炎97回目

アテレクターシスになると鼓膜チューブを勧められることが多いと思いますが、聴力検査を含めて年齢、鼓膜所見、合併症など総合的に判断する必要があります。ただ保存的にはなかなか改善は難しいことが多いようです。

2016.12.13

急性中耳炎96回目

鼓室内に滲出液が長らく貯留していると、鼓膜がだんだん菲薄化(薄くなること)して鼓室の骨の壁に接着してきます。いわゆるアテレクターシスという状態です。鼓膜の3層のうちの繊維層というしっかりとした層がなくなっている状態です。

2016.12.10

急性中耳炎95回目

滲出性中耳炎の特殊な状態である癒着性中耳炎や中耳真珠腫といった病態になる前に適切な治療を行う判断が重要であるのですが、そのためには鼓膜の詳細な観察が必要になります。鼓膜が浮き上がった状態かどうか、癒着していないかどうか、滲出液によって鼓膜の動きが制限されているかどうかなどを気密耳鏡を使用して鼓膜を実際動かしてみて観察します。

2016.12.06

急性中耳炎94回目

急性中耳炎の治療は急性中耳炎の治療だけでは終わらず、その後の滲出液の溜まった状態である滲出性中耳炎も治療することが必要となります。場合によっては鼓膜の癒着や真珠腫といった難しい病態に発展していくこともあります。

2016.12.02

急性中耳炎93回目

滲出性中耳炎には2015年に出されました小児滲出性中耳炎診療ガイドラインというものがあります。日本耳科学会と日本小児耳鼻咽喉科学会が共同で作成したものです。未就学児では90%の子供が滲出性中耳炎に罹患するともされています。

2016.11.29

急性中耳炎92回目

鼓室内に滲出液の溜まった状態が滲出性中耳炎です。急性中耳炎から滲出性中耳炎になることが多く、そのあとの滲出液の消失が遷延化した場合、滲出性中耳炎として治療が必要になってきます。したがって急性中耳炎で始まってもなかなか治らない場合もあるわけです。

2016.11.25

急性中耳炎91回目

急性中耳炎が治ってくると、鼓膜の発赤や炎症が取れてたいていは鼓室内に滲出液の貯留が一時的に認められるようになります。鼓室内に膿性の滲出液が溜まっても抗生物質により膿性ではなくなっていきます。

2016.11.22

急性中耳炎90回目

ウイルス感染に伴った急性中耳炎でインフルエンザウイルスとRSウイルスの2種類について話しましたが、まだまだ未知のウイルス感染に伴った急性中耳炎があるかもしれませんので、やはり最初の1、2日間の経過観察が重要であることはガイドラインにある通りです。

2016.11.18

急性中耳炎第89回目

RSウイルス感染症に伴った急性中耳炎は比較的よく経験します。したがってきちんと迅速キットで診断がつけば抗生剤投与も安易にするべきではなく、経過観察が大変重要ということになります。

2016.11.15

急性中耳炎第88回目

単なる上気道炎に伴った中耳炎であれば、抗生剤投与が必要になることが多いですが、RSウイルス感染症に伴った急性中耳炎では経過観察なります。なぜならRSウイルスを直接やっつける抗ウイルス剤は存在しないからです。アセトアミノフェン等の解熱鎮痛剤で経過観察になります。

2016.11.11

急性中耳炎第87回目

RSウイルス感染症は迅速キットですぐに診断できます。比較的透明な鼻汁と痰のからまない咳と高熱があれば、臨床的にRSウイルス感染症を疑い通常検査を行い診断がつくことになります。経過中に耳痛を訴えていることもありますが、どちらからの発熱かはキットの結果を待つことになります。

2016.11.08

急性中耳炎第86回目

RSウイルス感染症は鼻汁、咳、発熱といった症状のあと重症化することがあり気管支炎、細気管支炎といった下気道まで炎症が波及することがあります。どちらかというと透明な鼻汁と頑固な咳、そして39度から40度の高熱が4~5日続くことも珍しくありません。

2016.11.04

急性中耳炎第85回目

インフルエンザに併発された急性中耳炎で中耳貯留液からインフルエンザウイルスが分離された報告がありますので、インフルエンザウイルスから中耳炎が起こることは間違いないようです。またインフルエンザと同じように乳幼児に高熱を引き起こすRSウイルス感染症でも中耳炎が併発することは有名です

2016.11.02

急性中耳炎第84回目

インフルエンザウイルスによる急性中耳炎はインフルエンザの治療と同じで抗インフルエンザ薬が奏功します。2次的に細菌感染を起こし中耳炎になる場合もあり鑑別はなかなか困難です。その場合は抗生物質が必要になりますが、経過観察ののち投与を考えることになります。

2016.10.28

急性中耳炎第83回目

ウイルスが原因で起こる急性中耳炎で頻度の高いものはインフルエンザウイルスで起こる中耳炎です。毎年国民行事のようになっているインフルンザワクチン接種が行われますが、かかる人は関係なくかかっているようで時に急性中耳炎にもなってしまいます。

2016.10.25

急性中耳炎第82回目

ここまで中耳炎は感染でおこり細菌感染のことばかり書いてきましたが、実はウイルス感染でも結構起こっていることが解ってきました。もともと上気道炎に引き続きおこる中耳炎ですから、上気道炎の状態が何であるのかが大切な問題になります。

2016.10.21

急性中耳炎第81回目

ただ罹患率からいえば圧倒的に中耳炎が高く、3歳までに80%の子供がかかるとされている中耳炎でやはり効果が認められており、重症化、遷延化を防ぐことになれば本来の目的と違ってもありがたい恩恵といえます。さあ月齢2か月になればワクチンのスケジュールを立てましょう。

2016.10.18

急性中耳炎第80回目

肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌が原因の急性中耳炎には効果があるとされており、国外での報告ではワクチン導入後数%急性中耳炎が減少しています。これらのワクチンは中耳炎目的でなく、髄膜炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こし死につながる可能性のある疾病予防が本来の目的です。

2016.10.14

急性中耳炎第79回目

細菌性髄膜炎ではインフルエンザ菌b型によるものが60%で、肺炎球菌によるものが30%です。急性中耳炎の場合、年により地域により多少の違いがありますが40%ずつくらいでインフルエンザ菌が最近は優位なようです。

2016.10.11

急性中耳炎第78回目

なぜ細菌性髄膜炎の話かというと原因菌が急性中耳炎と同じ菌種なのです。急性中耳炎の2大原因菌が肺炎球菌とインフルエンザ菌であることは、第19回目にお話ししました。ただどちらの菌種も多くの型があり残念ながらインフルエンザ菌は別のタイプが中耳炎を引き起こします。したがってヒブワクチンはインフルエンザ菌が原因の中耳炎には無効なのです。

2016.10.07

急性中耳炎第77回目

ちょっと話が変わりますが、10年ほど前から小児の細菌性髄膜炎の予防のために肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンというインフルエンザ菌b型ワクチンが開発され実際に接種されています。細菌性髄膜炎はとても怖い死に至ることもある病気ですからワクチンで予防できるようになったことは大変良いことであり接種率が上がることが重要です。

2016.10.05

急性中耳炎第76回目

風邪をひいて鼻汁があり、上咽頭に細菌感染が及んでいるときに鼻をすすってしまうと鼓室の方へ細菌が流入する機会を作っているようなもので、大変危険な行為と言わざるを得ません。しかしながら、下手な鼻かみは鼻汁を耳管のほうへ逆流させることもあります。片側ずつゆっくりとじんわりと長くかむのがコツといえます。

2016.09.30

急性中耳炎第75回目

幼い子供がなぜ中耳炎になりやすいかというと、鼻の奥の上咽頭と耳の中の鼓室とを結ぶ耳管という管の解剖学的特徴にあります。大人に比べると太くて短く位置関係が水平に近くなっているので、上咽頭の細菌が逆流しやすく、逆流することで鼓室内への細菌の侵入を許し中耳炎になってします。

2016.09.27

急性中耳炎第74回目

鼻すすり癖から急性中耳炎を繰り返す、滲出性中耳炎が治らないといった状態からゆくゆくは中耳真珠腫に至るケースもよくあります。中耳真珠腫は鼓膜の一部が陥凹し上皮の落屑物がたまりどんどん大きくなることで骨の破壊吸収をおこし、めまいや顔面神経麻痺、髄膜炎といった合併症を起こすこともある病態です。

2016.09.24

急性中耳炎第73回目

中耳炎には風邪の後の細菌性の鼻汁が関与するのですが、鼻すすりがあるかどうかが重要なことなのです。幼いころから鼻汁が貯まれば鼻をかむという習慣づけをすることが大事です。鼻すすりの癖を如何につけないようにするかが最も重要なことと考えます。

2016.09.20

急性中耳炎第72回目

やはり乳幼児の場合は十分な睡眠時間を確保してやるということと十分な栄養(食事)を決まった時間に与え、できるだけタイムスケジュールを変えないことが大切だと思います。忙しすぎる親子が多いように見えます。病気になり耳鼻科や小児科受診でさらに忙しくなっているようです。最近は行事ごとも多く、疲れている子供が目立つようになっています。

2016.09.16

急性中耳炎第71回目

随分と先回りしたような内容のお話しになっていますが、この辺で本題に戻りまして中耳炎の予防のお話をしたいと思います。急性中耳炎になるには急性上気道炎から副鼻腔炎になっていることがほとんどですので、風邪をひかさないようにすることが肝要なのですが、そんなことができるのかということです。

2016.09.13

急性中耳炎第70回目

鼓膜を閉鎖する手術も簡単に外来でできるものから、入院の上全身麻酔を必要とするものまであります。もともと滲出性中耳炎にもなる可能性のある耳ですから手術の時期を決めるのはかなり慎重にならざるをえません。閉鎖後再度滲出液の貯留があった場合はまた穴の開くような手段はとりにくいからです。

2016.09.09

急性中耳炎第69回目

チューブ脱落または抜去後の鼓膜の穿孔が問題になります。長い経過で自然閉鎖したり処置により閉鎖することもあります。ただ耳漏を繰り返して慢性中耳炎となった場合がなかなか閉鎖しないため時期を待って手術を受けていただくことが必要になります。その場合は10歳くらいまで待つ必要があります。

2016.09.06

急性中耳炎第68回目

ただすべてが経過良好というわけではありません。以前にお話ししました耳漏のためチューブを抜かざるを得なかった症例や脱落後や抜去後に鼓膜に穴が残った症例、抜去後滲出性中耳炎に移行したような症例があります。滲出性中耳炎に移行したような場合はまたいつかタイミングをはかって再度チューブ挿入ということになります。

2016.09.03

急性中耳炎第67回目

では2歳の誕生日を過ぎてチューブを抜去して大丈夫かということですが、抜去後は約60%の症例で一度も中耳炎を起こさず、さらに約30%の症例で数回起こしただけでその後起こさなくなっています。やはり約90%の症例で経過良好ということになります。

2016.08.31

急性中耳炎第66回目

入れたチューブが自然と脱落することもあります。その場合はすぐに再挿入するのでなくしばらく中耳炎を起こすかどうか経過観察します。たいていの場合は急性中耳炎をおこすことは少なくなっており滲出性中耳炎になっていることがあります。ほとんどのケースでは何も起こりません。時期がきて反対側のチューブを抜去して終わりです。

2016.08.26

急性中耳炎第65回目

あまりに耳漏が続くためにせっかく入れたチューブを抜かざるを得なかったことが何回かあります。約3.6%の耳で耳漏のためチューブを抜去しています(当院)。抜去後は耳漏も止まり、中耳炎も改善しています。まったく中耳炎を起こさないわけではありませんが、ほとんど起こさなくなっています。

2016.08.23

急性中耳炎第64回目

反復性中耳炎でチュービングをしてある場合は、上気道炎罹患時に急性中耳炎にまったくならないかというと子供により、まったく起こさない子から時々耳漏を出す子、耳漏が出だしてまったく止まらない子供まで様々です。

2016.08.19

急性中耳炎第63回目

ちょっと話が子供の急性中耳炎から難治性の滲出性中耳炎へのチュービングまでとんでしまいましたが、難治性中耳炎に対しては鼓膜換気チューブを挿入することが最終的な治療になります。鼓膜チューブを留置しておくことで上気道炎にかかったときにも中耳炎になりにくくなります。

2016.08.16

急性中耳炎第62回目

鼓膜が鼓室という部屋の壁に張り付いている場合は、開窓することで鼓膜が浮き上がることが多いのですが、浮き上がらない場合は鼓膜の癒着部分をOtoLAMにて蒸散させます。しばらく時間が経って再度鼓膜が癒着する前にチューブを挿入します。

2016.08.09

急性中耳炎第61回目

全身麻酔下に行う鼓膜換気チューブ挿入術は、局所麻酔ではできない場合で、鼓膜がすでに鼓室に張り付いた状態の場合やじっとできないような子供さんの場合が多いようです。外耳道という耳の穴が特に狭い場合も少しの体動で出血させたり、角度によってうまく入らないこともありますので、全身麻酔になることがあります。

2016.08.05

急性中耳炎第60回目

鼓膜換気チューブの鍔は抜けないようにまた鼓室内に落ちないように大きくなっているのです。シリコン製で大変やわらかく出し入れで鼓膜を傷つけないようになっています。ただ長く留置されていると鼓膜の孔の部分に肉芽ができてきてこれを傷つけ出血することがたまにあります

2016.08.03

急性中耳炎第59回目

開窓すると中耳炎の状態により鼓室内の滲出液があふれ出てくる場合が多いですが、膿性の滲出液からさらさらした透明の液体まで滲出液の性状は様々です。鼓室内の滲出液を吸引し鼓室内の状態を確認したあと、シリコンでできた鼓膜チューブを挿入します。鼓室内に入る鍔が大きく、外耳道側の鍔が少し小さめになっていますが、どちらの鍔も1.4mmの開窓した孔よりは十分大きいです。

2016.07.29

急性中耳炎第58回目

白く膨化し麻酔の効いた場所にOtoLAMで1.4mmの孔を開けます。普通はチューブが抜けにくいように前上象限という鼓膜の前上方に開けます。急性中耳炎を起こして間がない場合や遷延化した場合は、鼓室内の粘膜が肥厚したり、炎症性の肉芽によって1回の照射で開窓できないことがあります。その場合は何度もレーザーを照射し開窓します。

2016.07.29

急性中耳炎第57回目

反復性中耳炎のチュービングは0歳児、1歳児がほとんどですので、局所麻酔の場合は鼓膜麻酔液による浸潤麻酔です。鼓膜麻酔液を小綿球に浸してチューブを挿入する鼓膜の部位に約10分間留置しておきます。10分後に取り除くと鼓膜は白く膨化しています。これで麻酔は効いています。

2016.07.29

急性中耳炎第56回目

チュービングを局所麻酔で行うにあたって年齢的に難しいのは4~5歳児です。理解と協力をこの年齢で得ることは至難の業です。局所麻酔は鼓膜麻酔液による浸潤麻酔かイオン麻酔になります。子供さんによってはイオン麻酔の15分ほどのじっとができないこともあります。そのときは鼓膜麻酔液による浸潤麻酔になります。

2016.07.19

急性中耳炎第55回目

難治性の滲出性中耳炎のチュービングは反復性中耳炎によってチュービングを受ける子供達より年齢的に高いことが多く、ある程度の年齢になると十分局所麻酔で可能なことも少なくありません。反復性中耳炎のチュービングは2歳児までのことがほとんどです。それに対し滲出性中耳炎に対してのチュービングは5歳以降になることが多いようです。

2016.07.15

急性中耳炎第54回目

全身麻酔の手術のうえ入院となると親御さんの負担もかなりなものになることが想像されます。実際反復性中耳炎の場合、全身麻酔をかけてまでチュービングはあまり行われていないようです。行われているのは難治性の滲出性中耳炎に対してのチュービングほとんどなようです。

2016.07.12

急性中耳炎第53回目

鼓膜換気チューブ挿入はいわゆる通称チュービングと呼ばれている医療行為で、手術になります。麻酔方法も全身麻酔で行われたり、鼓膜麻酔という局所麻酔で行われたりします。全身麻酔の場合は、入院が必要になることが多いです、中には日帰りで行っている施設もあります。

2016.07.08

急性中耳炎第52回目

鼓膜換気チューブ挿入はいわゆる通称チュービングと呼ばれている医療行為で、手術になります。麻酔方法も全身麻酔で行われたり、鼓膜麻酔という局所麻酔で行われたりします。全身麻酔の場合は、入院が必要になることが多いです、中には日帰りで行っている施設もあります。

2016.07.07

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2016.07.05

急性中耳炎第51回目

反復性中耳炎の子供たちの投薬期間と投薬量を減らすことのためには、有効な鼓膜開窓を行うことが必要になりますが、それでもその鼓膜開窓自体を何度も行う必要が生じた場合は、いよいよ鼓膜換気チューブ挿入を考慮致します。

2016.07.01

急性中耳炎第50回目

反復性中耳炎では6か月に3回以上、1年に4回以上の中耳炎を繰り返す場合に診断されますが、実際には保育園児の場合はもっと高頻度で急性中耳炎を起こしていることも珍しくありません。この子たちに通常の治療だけで望むと投薬の期間も長くなり、鼓膜切開にしても複数回必要になることが多くなります。

2016.06.28

急性中耳炎第49回目

急性中耳炎診療ガイドラインにはOtoLAMによる治療は載せられていません。この医療機器を持っている医療機関が少数だからですが、さらに本当に有用であるという証拠を確認するには至っていないからです。

2016.06.24

急性中耳炎第48回目

難治性中耳のなかでも遷延化したものついては、いつまでも抗生物質を内服させるのではなく、OtoLAMで大きく鼓膜開窓してやれば排膿換気を十分に行うことができすっきりと治癒に導くことができると言えます。

2016.06.21

急性中耳炎第47回目

OtoLAMはいいことずくめなようですが、全国的にみてもそれほど普及していません。それは高額な医療機器だからです。これを使用した鼓膜開窓を行っても普通に切開刀で切開する手技点と保険上は何ら変わらないのです。しかしながら値段のことを除けば中耳炎治療にはかなり有用なツールであると言えます。

2016.06.17

急性中耳炎第46回目

遷延化した中耳粘膜には高出力で照射し、大きく十分な開窓を行い完全に排膿し、しばらくは開窓部が残るため換気もすることができます。それほど鼓膜が肥厚していない場合は出力を落として鼓膜だけに焦点を当て穴をあけることができます。
2016.06.15

急性中耳炎第45回目

OtoLAMは鼓膜上に照射したガイド光と同じサイズに鼓膜を開窓することができます(0.2mm刻み)。また出力を変えることができるため、鼓室内の粘膜の肥厚が予想される場合は高い出力で照射し、十分に焼灼することができます。これらはデフォーカスされているのではないため炭化することが少ないです。

2016.06.10

急性中耳炎第44回目

OtoLAMという器械はハンドピースに特徴があります。ハンドピースの中にCCDカメラを内蔵してあり鼓膜をモニターに映しながら操作ができます。前もって設定した穴の大きさと出力の大きさにより自由に鼓膜を開窓することができます。
2016.06.07

急性中耳炎第43回目

そこで鼓膜切開をもう少し効果的に行い結果を残したい場合、鼓膜開窓という方法があります。OtoLAMという世界最大の医療用レーザーの会社ルミナス社製の鼓膜専用の炭酸ガスレーザーを用いた方法です。

2016.06.03

急性中耳炎第42回目

鼓膜を切って開いて十分に換気をしたいというのはやはり炎症が長引いているような場合が多く、そのような場合に切開しても塞がりやすくなるというのは皮肉なことです。
2016.05.31

急性中耳炎第41回目

鼓膜切開後、翌日に切開部が凝血塊(血の塊)で閉じていることも珍しくありません。もちろん解熱できていて鼓膜所見も改善はするのでいいのですが、しばらく換気するはずが、十分に換気できないという少し残念な結果のこともあります。

2016.05.27

急性中耳炎第40回目

鼓膜の向こう側の鼓室の炎症が強く長く起こっていると鼓室内の粘膜が分厚くなっていて切開しても十分に排膿させることが難しく、大きな穴をあけたつもりでもすぐに縮小し、空気の入れ替えを行えるところまでいかないのです。

2016.05.24

急性中耳炎第39回目

鼓膜切開術は鼓膜切開刀で鼓膜を切開する手技ですが、切開したところがすぐに塞がるという欠点があります。常に同じように切開排膿させることができるかというとそうではありません。鼓膜の向こう側の炎症の状態によります。
2016.05.20

急性中耳炎第38回目

絶対に鼓膜切開はしないという耳鼻科医もいれば、なんでもかんでも切開するという耳鼻科医もいます。両極端はどうかと思いますが、治療法の一つとして持ち合わせるほうがいいのは確かなようです。

2016.05.17

急性中耳炎第37回目

鼓膜切開術は長期的に見れば、しなくても治癒に導くことはできますが、すぐに解熱させたいとき、特に鼓膜所見が改善しないときには、保護者ともよく相談したのちに行うことは有効な手段といえます。
2016.05.13

急性中耳炎第36回目

それでも高用量内服でも鼓膜所見の改善が見られないような中等症、重症の中耳炎に対しては鼓膜切開術がガイドラインでは推奨されています。これは短期的に解熱させたり、耳症状を改善させたり、鼓膜所見を良化させるの劇的に効果的だからです

2016.05.10

急性中耳炎第35回目

ここまで読んできますと治療は内服治療だけかということになります。もちろん内服だけではありません。耳鼻科の場合は伝家の宝刀である鼓膜切開術という治療法を持っています。ただ医者側、保護者側からも賛否両論でエビデンスという証拠のようなものがありません。
2016.05.07

中耳炎解説34回目

様々な状態に対応する工夫として抗生物質の高用量使用があります。常用量で使用する場合の倍量を与えるやり方です。中等症以上では常用量で使用ことはなく、最初から高用量で抗生物質を使用します。高用量で使用するのはアモキシシリンとセフジトレンの2種類だけです。
2016.04.26

急性中耳炎第33回目

日常臨床の現場では最初から診ることができる機会の方が少ないように思います。すでに何らかの抗生物質が投与されている場合がほとんどです。もしくはかなり最近まで別の病気で内服していたというようなケースも多く、それぞれに対応する必要があります。

2016.04.23

急性中耳炎第32回目

標準化された治療法を行おうにもすでに他院で最後に使用するべき抗生物質が使用されていてそれでも再燃しているようなケースも多々あります。また軽症であったと考えられる急性中耳炎でも小児科で強めの抗生物質がすでに投薬されていることもあります。

2016.04.19

急性中耳炎第31回

新しい2種類の抗生物質の使用の仕方によってはさらに耐性菌が増加してくることも考えられますので、やはりある程度標準化した使用方法は必要になります。それが急性中耳炎診療ガイドラインです。新しい抗生物質の開発は期待できません。

2016.04.15

急性中耳炎第30回目

前回述べた5種類の抗生物質ではテビペネムとトスフロキサシンが比較的新しく抗菌力も強く効果的ですが、こればっかりを使用することはできません。耐性菌が多くなっていてなかなか1回の投薬で効果があるとは限りません。したがって3~4日間投与して効果を検証し次の薬を変更するかどうか決めるのです。

2016.04.15

急性中耳炎第29回目

急性中耳炎に使用する抗生物質はガイドラインに推奨されているものです。内服ではアモキシシリン(サワシリン、ワイドシリン、パセトシンなど)、クラブラン酸とアモキシシリンの合剤(クラバモックス)、セフジトレン(メイアクト)、テビペネム(オラペネム)、トスフロキサシン(オゼックス)です。カッコ内が商品名です。
2016.04.12

急性中耳炎第28回目

遷延性中耳炎はちょっと難しいのですが、耳痛や発熱などの急性症状がないのに、あたかも急性中耳炎の鼓膜所見を呈している状態が3週間以上続いている状態とされています。いつまでも抗生物質を続けるわけにもいかず、全身状態をみながら経過観察を続けます。その間に次の手を考えます。

2016.04.08

急性中耳炎第27回目

反復性中耳炎は過去6か月以内に3回以上、12か月以内に4回以上急性中耳炎に罹患した場合に診断されます。毎回の急性中耳炎の間は滲出性中耳炎であるものやなかなか治癒せず炎症が遷延化するもの、すなわち鼓膜の向こう側の中耳粘膜の炎症がなかなかとれないものなどがあります。

2016.04.05

急性中耳炎第26回目

なかなか治りにくい中耳炎、治療に抵抗を示す中耳炎はすなわち難治性中耳炎と言われますが、これには反復して起こる反復性中耳炎と鼓膜所見が改善しない遷延性中耳炎があります。ただガイドラインでは難治性中耳炎と反復性中耳炎と遷延性中耳炎が併記されています。

2016.04.01

急性中耳炎第25回目

「なかなか治りにくいな」と感じる急性中耳炎が多くなっているように思うのは以前に述べた耐性菌の増加と感染の機会を増やしている集団保育の増加の問題です。集団保育は耐性菌を増やすのにも一役を担っています。耐性菌は免疫の出来上がっていない低年齢の保育園児の間に蔓延しやすいのです。

2016.03.29

急性中耳炎第24回目

急性中耳炎の重症度が軽症の場合は、すぐに抗生物質を出さずに経過観察することができますが、中等症以上ではやはり抗生物質を処方する必要があります。鼓膜を切らない場合は、鼻から菌検査を行い最初に出した抗生物質があまり有効でなかった場合の次の処方決定のための根拠とすることがあります。

2016.03.23

急性中耳炎第23回目

急性中耳炎の治療にあたって抗生物質は何を使用するかは大変重要な選択になってきます。そのために菌検査を行って細菌を検出し、その感受性に基づいて抗生物質を選択し処方できればいいのですが、検査の結果が出るまでに日数を要することが問題になります。

2016.03.22

急性中耳炎第22回目

耳鼻科では風邪症状の人に対して抗生剤が使用されますが、前述の副鼻腔炎・扁桃炎・喉頭炎・気管支炎の診断がつきやすいためと考えられます。これらの疾患であることがはっきりしていて、なおかつウイルスの感染でないことが分かっている場合に抗生物質が使用されています。

2016.03.18

急性中耳炎第21回目

薬剤耐性菌の増加の原因の一つとして、日本の日常臨床の現場での抗生剤の使い過ぎがよく指摘されますが、なかなか歯止めがかからないのが現状といえます。風邪に抗生剤を使用するなと言われますが、抗生剤を必要としない、副鼻腔炎・扁桃炎・喉頭炎・気管支炎以外の風邪の人が受診されることはまれなのではないでしょうか。

2016.03.15

急性中耳炎第20回目

菌種が分かればそれに効く抗生物質を飲めば治るのですが、最近の報告では薬剤に対して耐性を持った菌が増加している傾向にあります。インフルエンザ菌も肺炎球菌も半分以上で耐性菌が報告されています。今まで効いていた抗生物質が効かなくなっているのです。

2016.03.11

急性中耳炎第19回目

急性中耳炎は感染症ですので、起炎菌という原因となる菌種が存在します。急性中耳炎では現在インフルエンザ菌、肺炎球菌、モラクセラ・カタラーリスが三大起炎菌です。これは日本だけでなく欧米でも同様です。

2016.03.08

急性中耳炎第18回目

鼓膜は全体が発赤している方が、また全体が貯留液により膨隆している方がより重症度が高く、鼓膜を観察できないほど耳漏が出ている場合の方が重症度を高めます。この中耳炎の重症度により治療の進め方が変わってきます。

2016.03.04

急性中耳炎第17回目

ガイドラインでは小児急性中耳炎の重症度は、2歳未満であること、耳痛、発熱、啼泣・不機嫌の程度と鼓膜所見では発赤、膨隆、耳漏の程度により点数化し、合計点により軽症、中等症、重症に分類します。
2016.03.01

急性中耳炎第16回目

ただ中耳炎といっても発症からの時間経過にもよりますが、重症度がそれぞれ違います。例えば鼓膜所見でもいろいろあり、発赤の程度や滲出液の溜まり具合、耳漏の出具合などにより違ってきます。実際にはこの鼓膜所見と症状により重症度を分類します。

2016.02.26

急性中耳炎第15回目

2歳くらいまでの子供の耳の穴は小さく結構鼓膜を見ることが困難なことが珍しくありません。耳垢(みみあか)で一杯になり見ることができないこともあります。その場合は耳鼻科医の出番となります。狭い外耳道内の耳垢を十分に除去し鼓膜の観察を行います。

2016.02.23

急性中耳炎第14回目

中耳炎があるかないかは、外耳道から鼓膜をみてその所見により判断するのですが、小児科の先生は鼓膜の所見をとる先生ととらない先生に分かれます。判別できないために耳鼻科をすすめられる場合はいいのですが、最初から熱の原因として中耳炎が候補に入っていない先生もおられます。

2016.02.19

急性中耳炎第13回目

6ヶ月までで熱があり、耳鼻科を受診された場合は中耳炎がなく風邪症状が強くなければ、小児科を紹介いたします。小児科では全身を調べて熱の原因を探すことになります。このあたりの診断には小児科が必要になります。

2016.02.16

急性中耳炎第12回目

熱が出ている場合は、熱の原因の鑑別が必要になります。最初にかかる科は小児科でも耳鼻科でもいいのですが、6ヶ月までの場合はまずは小児科で診てもらいさらに中耳炎の鑑別が必要になれば耳鼻科へ紹介されます。6ヶ月までの場合は中耳炎にかかる確率は多くはありません。

2016.02.12

急性中耳炎第11回目

風邪症状があり、熱が出ている場合は子供を小児科に連れて行きますか?それとも耳鼻科へ連れて行きますか?熱だけの場合はどうですか?
熱がなく、風邪症状だけならどうしますか?

2016.02.09

急性中耳炎第10回目

急性中耳炎は感染症ですから、どこかから細菌が耳の中の中耳というところに入ってきて初めて起こります。それはやはり鼻の奥の耳管から進入してくることがほとんどです。そのためには上気道での感染いわゆる風邪ひきが必要になります。

2016.02.05

急性中耳炎第9回目

鼻水が出て、咳があり、熱がなくても不機嫌を示すような症状があれば中耳炎を起こしている可能性があります。発熱があっても風邪症状を表していないときは単に発熱によるぐずりである可能性が高いようです。
2016.02.02

急性中耳炎第8回目

風邪の症状があり、発熱があって今まで述べたような症状があれば中耳炎の可能性があります。鼻水が出て、咳があり、発熱している場合は風邪だけかも知れませんが、中耳炎を併発している可能性があるわけです。
2016.01.26

急性中耳炎第7回目

耳に手を持っていくこともありますが、この症状は中耳炎でないこともよくありますので、決め手にはなりません。ただ耳に手を持っていく癖というか習性のような子も少なくありません。これまでに述べた機嫌の悪さの症状は、発熱だけでも起こりえる症状です。

2016.01.22

急性中耳炎第6回目

遊びに集中できないこと、食欲が落ちていることや、抱っこしないと泣き止まず、母親からなかなか離れないというような症状が現れることもあります。しきりに耳に手を持っていく子供もいます。

2016.01.19

急性中耳炎第5回目

2歳までの子供の場合、まず発熱があるかないか、泣いていたり、夜中に突然泣き出したり、あやしても泣き止まなかったりといった不機嫌をあらわすことが多いようです。遊びへの誘導にものってこないようなこともあります。
2016.01.16

急性中耳炎第4回目

自分で耳痛を訴えることができる場合はいいのですが、訴えることができない年齢の場合はなかなか症状がわかりにくく発見が遅れることがしばしばあります。2歳ぐらいまでの小さな子供の場合がそうです。

2016.01.12

急性中耳炎第3回目

小児の急性中耳炎はエビデンスといういわゆる証拠に基づいた治療ができるように日本耳科学会と日本小児耳鼻咽喉科学会、日本耳鼻咽喉科感染症研究会の協力の下に2006年に小児急性中耳炎診療ガイドラインが作成されました。その後も何度か改訂をされています。

2016.01.08

急性中耳炎第2回目

急性中耳炎といえばまず耳痛、発熱といった症状が思いうかぶ人が多いと思います。急性中耳炎は「急性に発症した中耳の感染症で、耳痛、発熱、耳漏を伴うことがある」と小児急性中耳炎診療ガイドラインでは定義されています。

2016.01.05

急性中耳炎第1回目

新年明けましておめでとうございます。
去年は「難聴」について全般的に解説してきましたが、今年は「中耳炎」に絞って解説をしていこうと考えています。
皆様、よろしくお願いいたします。
次回より子供の急性中耳炎についてはじめます。

2015.12.24

花粉症治療について

 12月も下旬になりようやく冬らしく寒くなって来ました。今月よりダニ舌下免疫療法がスタートしました。ダニアレルギーの方には良い機会(冬に開始が望ましい)ですのでぜひチャレンジしてください。来年のスギ花粉症のためのスギ舌下免疫療法はすでに終了しています。再来年のスギ花粉症向け舌下免疫療法は来年6月以降に開始となります。花粉の飛散中は舌下免疫の開始はしませんので、今年逃した方は来年6月までお待ちください。
スギ花粉症に対するレーザー治療の予約も今月から始まっています。まだ検査でスギ花粉症が確定していない方やどうしようか迷っている方は12月中に受診してください。レーザー治療自体は1月中に受けていただくことになります。レーザー照射後、鼻の粘膜の回復に3週間程度かかるため、花粉飛散予測日から逆算すると1月中ということになります。2月を過ぎると行っていませんので、ご注意ください。
 年末年始の休診日は12/30(水)から1/6(水)までです。年末は12/29(火)午前診まで、年始は1/7(木)から平常どおり診療いたします。ご不便をおかけしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2015.07.10

難聴解説52回目

聴覚は大切な人の五感のうちの一つです。聴覚が低下することにより著しく生活の質が低下することになります。そのためには自分の聞こえ方に変化がないか絶えず気を付けることが重要です。また他の人から指摘されることがあれば、やはり一度診察や検査を受けていただく必要があります。特に急ぐ病気もありますので、後回しにせず素直に難聴の疑いを持ちましょう。今回で「難聴解説」は終了します。半年にわたりご愛読有難うございました。

2015.07.07

難聴解説51回目

抗癌剤などの薬剤による難聴も感音難聴です。普通、両方の耳で高音部分の聴力低下が起こります。だんだん耳鳴りが強くなり、徐々に聴力低下が起こってくる聴神経腫瘍という病気もあります。内耳道という骨の中を走る神経にできた腫瘍です。またはっきりとした原因のない感音難聴も珍しくありません。聞こえに疑問を持ったらできるだけ早く専門医を受診し、聴力検査を受けてみましょう。

2015.06.30

難聴解説50回目

長い間、騒音環境の下で勤務をされた方は、両耳とも4000Hzの聴力低下が著明になり、C5-dipと呼ばれるオージオグラムであらわされます。いわゆる慢性の騒音性難聴です。普通両耳とも同程度の聴力低下です。ロック難聴やディスコ難聴と呼ばれていた急性騒音性難聴は2000、4000Hz位の1周波数であることが多いようです。慢性のものは治りませんが、急性のものは治療により回復することができます。

2015.06.26

難聴解説49回目

メニエール病はどちらかというとめまいの代表的な病気ですが、耳鳴りや聴力低下を起こすことが診断のための必要条件です。はじめのうちは低音障害を繰り返しながらめまいを起こします。低音障害を起こしている間は普通、耳閉感があり、低い音の耳鳴りがあるのですが、突然高音の耳鳴りに変化し聴力像が変化し高音漸傾型感音難聴になります。低音部の難聴の間は変動する可逆性の難聴ですが、高音部分が低下すると不可逆性の難聴になっています。

2015.06.23

難聴解説48回目

急性低音障害型感音難聴も急性期にはステロイドの内服やイソソルビドという利尿剤の服用で治療を行っていきます。メニエール病と同じく内リンパ水腫という病態で、過労・ストレス・睡眠不足が引き金になるとされています。薬だけでなく仕事・家事や睡眠の調節が必要になります。

2015.06.19

難聴解説47回目

突発性難聴と似た病気で急性低音障害型感音難聴という病気があります。急に耳づまり感や耳鳴りが現れて、聴力検査を行うと500Hz、250Hz,125Hzで聴力低下があります。自然経過で改善することもあり、治療を必要としない場合もあります。長い経過で変動することも多く、比較的軽い程度のめまい感が起こることもあります。

2015.06.16

難聴解説46回目

突発性難聴の治療の原則はステロイドの点滴治療が第一選択です。次にプロスタグランディンの点滴が第二選択です。施設によっては鼓室内注入や高圧酸素療法を行っています。聴力低下が大きければ大きいほど、また発症から日数が経っていればいるほど治療効果は悪くなります。激しいめまいを伴った場合も治りは悪いです。

2015.06.12

難聴解説45回目

突発性難聴はある日突然片方の耳が聞こえにくくなる病気で、聴力低下の程度は様々です。激しいめまいを伴うこともあります。激しいめまいのために難聴に気づかない方もいますので注意が必要です。原因を特定できないものを突発性難聴と診断するのですが、治療法は確立されています。

2015.06.09

難聴解説44回目

老人性難聴は徐々に両側の聴力が低下してきます。それとは対照的に片側だけに急性に感音難聴が起こる場合があります。突発性難聴です。有名人も結構発症していますので、ご存知のかたも多いかも知れません。この病気は早期発見早期治療開始が鉄則です。

2015.06.05

難聴解説43回目

難聴の悪化が認知症を早まらせることも報告されていますし、うつ状態を悪化させることもあるといわれています。生活の質を落とさないためにも聞こえという感覚は大変重要です。さらに五感をいずれも低下させないことが、幸福な生活をおくる上で必須と言えます。

2015.06.02

難聴解説42回目

高齢になって聞こえが悪くなってきても、まだまだ大丈夫と補聴器の使用を拒んでいますと、いざ必要になったときにうまく使用できないという現象がおこります。脳の神経回路を錆付かせないためにもそれほど自覚症状がなくてもある程度早い段階から補聴器の装用をお勧めします。

2015.05.29

難聴解説41回目

中枢性の変化は脳の老化現象です。いつも使用している神経回路はすぐに発火できるのですが、使用頻度が減少するとなかなかうまく到達できません。知らない間に聞こえが悪くなってきていて言葉をあまり聴かなくなっていると以前にしまいこんだ辞書の言葉がどうしても取り出せなくなくなってしまいます。音としては聞こえても言葉として聞こえないのはそのためです。

2015.05.26

難聴解説40回目

逆に高齢になりますと高音が聞こえにくくなり、言葉の聞き取りがわるくなる老人性難聴になります。年齢とともにモスキート音に代表されるような高音がだんだん聞こえにくくなってきます。言葉では子音が聞きとりにくくなります。これは感覚受容器である蝸牛の種々の細胞の変性が原因と考えられています。末梢性(耳)の変化です。
2015.05.22

難聴解説39回目

高度難聴用の補聴器を装用しても補聴効果があまり見られなかったら、この場合も1歳を過ぎて2歳ごろまでには人工内耳を埋め込む手術を受けることになります。その後はやはり音を聞く訓練が必要になります。その上で言葉の訓練に移っていきます。そのためできるだけ生後の早い時期に言語の獲得に影響を及ぼす聴力低下の有無をはっきりさせる必要があるわけです。

2015.05.19

難聴解説38回目

もしABRや幼児聴力検査で高度難聴とわかったら、できるだけ早く補聴器の装用が必要となります。生後6ヶ月までには補聴器をつけて音を聞く訓練をすることが望ましいです。生後ほとんど音のない生活をしてきていますから、徐々に音を聞くことに慣れて、言葉をしゃべることの準備となるわけです。

2015.05.15

難聴解説37回目

新生児聴覚スクリーニングでreferとなった場合、2次医療機関では睡眠薬で子供を寝かせてABRをとることになります。これにより左右別の聴力閾値を測定します。左右別々に何デシベルまで聞こえているかを他覚的にはっきりさせます。そして1歳6ヶ月ごろには本人の自覚的反応をみる聴性行動反応聴力検査や条件詮索反応聴力検査など幼児聴力検査という特殊な方法で聴力を測定します。
2015.05.13

難聴解説36回目

AABRでpassの場合絶対難聴がないかというとごくまれにもれる場合があります。またreferでも異常ない場合が結構ありますので、おおよその目安にはなりますが、生後6ヶ月くらいの間は乳児の音に対する反応に注意している必要があります。passであっても反応が悪いと思えば、耳鼻科への受診が必要です。
2015.05.08

難聴解説35回目

新生児聴覚スクリーニングは、生後すぐなら睡眠薬を必要とせず、AABR(自動聴性脳幹反応聴力検査)を行うことができ、音を聞かせて脳波で聞こえているかどうかを判断する他覚的聴力検査の一つです。これで両耳ともpassなら問題なしで、referの場合2次医療機関に指定されている病院などでの再検査が必要になります。

2015.05.01

難聴解説34回目

今回からは感音難聴のお話です。
感音難聴は中耳の奥の内耳にある蝸牛から脳までのどこかに障害がおこった結果、聞こえが悪くなった難聴です。たとえば生まれつきほとんど聞こえない場合も感音難聴で、蝸牛に問題があることが多いようです。最近では産科で生まれてすぐの間に新生児聴覚スクリーニングが行われています。

2015.04.28

難聴解説33回目

慢性中耳炎も真珠腫も根本治療は手術で鼓室形成術です。外来での耳の処置だけでは治り切りません。手術は病巣を除去して、聴力改善をはかることが目的です。いやな耳だれや合併症に陥ることの恐怖から開放されすっきり治しましょう。手術の合併症や成績は改善しています。放置せずに一度ご相談下さい。

2015.04.24

難聴解説32回目

いずれのやり方をとるにせよ後天性の真珠腫に関しては再発ということはほとんどなくなってきました。また以前、耳の手術というと聴力は犠牲になるというイメージが強かったようですが、術後の聴力成績も随分改善されてきました。すすんで鼓室形成術を受けていただけるようになりました。

2015.04.22

難聴解説31回目

外耳道の骨を削るやり方は、真珠腫を残してしまう可能性が少なく根治につながりますが、耳の穴の形を大きく変えてしまうことになり生理的な機能が失われてしまいます。それに対して外耳道の骨を残すやり方では生理的な機能や形は残りますが、取り残しの可能性がやや高まります。いろいろな手技が工夫されるのは、真珠腫の手術で一番問題となるのが再発だからです。最近では折衷型が多く、一度削った後に再度外耳道を何かで再建するやり方です。

2015.04.17

難聴解説30回目

真珠腫の合併症である顔面神経麻痺、頭蓋内感染症、めまいを防ぐために、診断がつけばできるだけ早く手術を行うことが必要です。その手術も鼓室形成術です。その術式には術者によっていろいろあり、大きく分けると耳の穴の骨である外耳道の骨を削ってしまうやり方と残すやり方があります。それぞれに一長一短があります。

2015.04.14

難聴解説29回目

鼓室内には顔面神経という顔を動かす神経が走っており、この骨で被われた管を破壊して感染が起こると顔面神経麻痺になります。さらに近くの三半規管の骨が溶かされたりするとめまいが起こります。耳の穴を押さえるとめまいがするはずです。もっと上のほうに進展していくと頭の底の骨が溶け、感染がおこると髄膜炎脳膿瘍を起こします。

2015.04.10

難聴解説28回目

もともと子供のときに滲出性中耳炎があったり、鼻すすりを行ったりしていると鼓膜の一部が陥凹してきて中におからのようなものがたまってきます。これが鼓室内に入り込んでくると真珠腫の発育につながります。どんどん大きくなると上鼓室という鼓膜の上のほうの空間だけだったものが、後方にひろがり、正常組織を破壊していきます。やがては後ろの空間である乳突洞から乳突蜂巣まで進展していきます。
2015.04.07

難聴解説27回目

後天性の場合はもともと中耳炎があり、そこから真珠腫に発展してくることがほとんどです。鼓膜の上のほうから出てくる場合と後ろのほうから出てくる場合があります。上のほうの真珠腫は弛緩部型といい、後ろのほうは緊張部型といいます。弛緩部型は聴力低下が起こるまでに時間がかかりますが、緊張部型は比較的早くキヌタ骨・アブミ骨が破壊され聴力低下が起こります。

2015.04.04

難聴解説26回目

先天性真珠腫でたまたま早期発見されなかったら、次に気がつくのは外に真珠腫が顔を出してきたときですので、結構進展していることが多く、聴力低下も高度で、手術も難易度が高いことが多く、再発率も高まります。普通、1回目の手術で真珠腫をとることと鼓膜と鼓室という鼓膜の向こう側の空間を作ることだけを行い、約1年後に行う2回目の手術で再発がないかの確認と伝音連鎖(音の伝わり)の再建を行うことになります。

2015.03.31

難聴25回目

真珠腫は真珠腫性中耳炎とか中耳真珠腫といわれるものですが、先天性のものと後天性のものがあります。先天性のものは中耳炎の既往がなく、検診などでたまたま鼓膜の向こう側に透けて見える白い影で発見されることが多いです。たまたま早く見つかったら鼓室の中の正常構造を破壊されず聴力低下もそれほど現れずに、手術で治療することができます。また先天性の場合、耳小骨に奇形が伴うことが多いようです。いずれにせよ治療は手術になることがほとんどです。

2015.03.30

難聴解説24回目

伝音難聴は中耳炎以外の病気でも起こってきます。たとえば、耳かきで鼓膜を突いてしまったような外傷性鼓膜穿孔や耳小骨の一つであるアブミ骨がだんだん動きにくくなる耳硬化症、鼓室の中に硬化性病変が増殖してくる鼓室硬化症など様々な病気があります。鼓膜の凹みが原因でそこに白い垢がどんどんたまってさらに凹みが中耳内に入り込んで重要な器官を破壊するまでに至る真珠腫という病態もあります。その診断のためには一度耳鼻咽喉科専門医を受診する必要があります。
2015.03.24

難聴解説23回目

慢性中耳炎でも鼓膜穿孔が小さめで鼓室のなかの状態が悪くない場合は、負担の少ない鼓膜穿孔閉鎖術を行っています。外来で診察椅子に座ったまま受けることができ、麻酔に10分、処置に10分で終了するような治療法です。当院ではヒトbFGF(塩基性繊維芽細胞増殖因子)製剤や血液製剤の組織接着剤を使用していませんが、1回での穿孔閉鎖率はそれらを使用した再生医療をうたう他施設での成績と同等です。
2015.03.21

難聴解説22回目

局所麻酔下日帰り鼓室形成術も通院がいらないわけではありません。手術翌日と1週間後の耳の中のタンポン抜去には来院いただきます。耳の中の乾燥の具合によってさらに1週間後、もしくは1ヵ月後と状態により変わります。また手術当日は緊急連絡先にいつでもコールすることができます。安心して帰宅していただけます。

2015.03.17

難聴解説21回目

術前の検査と術中の管理で、安全性を確保すれば局所麻酔下の日帰り(入院なし)で十分対応可能と考えられ、当院では手術時間が2時間までの症例に局所麻酔下日帰り鼓室形成術を行っています。なかなか時間の取れない方や入院は避けたいという方には朗報です。安静は慣れた自宅が一番です。
2015.03.13

難聴解説20回目

耳内法で行う鼓膜形成術は、局所麻酔下に日帰り手術でも行われてきましたが、鼓室形成術を局所麻酔下に日帰りで行う施設はほとんどありません。この手術は施設基準も必要なためほとんど病院で行われていますが、たいていは1週間くらいの入院が必要になっています。ただ海外では日帰りもしくは1泊の入院までが主流のようです。

2015.03.10

難聴解説19回目

伝音連鎖の再建による聴力の改善をはかる必要のない場合は、鼓膜形成術ですみます。鼓膜の穴の大きさや場所、向こう側の粘膜との引っ付き具合によっては耳内法という外耳道から手術操作を行うやり方ですむ場合があります。ただ条件によっては鼓膜を作るだけでも耳後法という耳の後ろを切るような手術操作が必要なことがあります。
2015.03.06

難聴解説18回目

したがって慢性中耳炎の場合、耳漏が出て点耳薬などで耳漏をとめるだけでは、治療は完全ではありません。耳漏をとめて鼓室の中の消炎をはかり、再度感染が起こらないように鼓膜の閉鎖と耳小骨連鎖の再建を行うことで完治となります。これが鼓室形成術です。鼓膜の閉鎖による再感染の防止と耳小骨連鎖の再建による聴力改善が目的です。

2015.03.03

難聴解説17回目

鼓室の中で炎症が繰り返し起こると薬ではもう戻らないような慢性的な変化が耳小骨という鼓膜の向こう側の音を伝える小さな骨の周囲にもおこり、音の伝音連鎖(音のつたわり)を妨げるようになります。これが慢性中耳炎による聴力低下です。内耳まで音を効率よく伝えることができなくなってしまいます。慢性中耳炎で聞こえが悪い理由は鼓膜の穴のためだけではないのです。

2015.02.27

難聴解説16回目

急性中耳炎を繰り返したり、1回であっても治癒する過程で鼓膜に穿孔が残った場合は慢性中耳炎になっていきます。鼓膜に穴があることで感染の機会が増え、何度も耳漏(みみだれ)が出て、鼓膜の向こう側の部屋である鼓室に炎症が繰り返し起こることになります。するとだんだん鼓室の中の粘膜が炎症を起こして分厚くなって、薬などでは戻らなくなってしまいます。

2015.02.24

難聴解説15回目

滲出性中耳炎でチュービングを行った場合、すでに鼓膜が薄くなっていたり虚脱したりしていてどうしても抜去や脱落後、鼓膜穿孔が残ることがあります。その場合穿孔はそのままにして、長期間にわたって経過観察を行います。最終的に穿孔が残った場合は手術で閉じることになります。

2015.02.21

難聴解説14回目

かなり長期間にわたり観察をして、滲出性中耳炎が改善しない場合は、年齢や鼓膜の状態、鼻の調子を見ながらチューブ挿入のタイミングを計る事になります。個人差はありますが、8歳から10歳の間に治癒することを目指します。チューブ挿入中も水泳は可能ですが、飛び込みと潜水は禁止です。顔をつけてのクロールの息継ぎは問題ありません。回転ターンもOKです。

2015.02.17

難聴解説13回目

CO2レーザーのOtoLAMで鼓膜に簡単に閉鎖しない穴を開けます。これで滲出液を吸引し、空気を行き来させ換気を行います。同時に鼻すすりをやめさせます。このような治療で改善傾向に向かわず、再度滲出液の貯留をきたす場合、鼓膜チューブを留置することになります。鼻の奥のアデノイドが肥大している場合は全身麻酔で切除することがあります。いずれも短期間で進めていくわけではありません。

2015.02.13

難聴解説12回目

鼻汁がまったくないのに滲出性中耳炎である場合、鼻すすりの癖がないかチェックします。鼻を吸うことで耳管がブロックされいつまでたっても滲出性中耳炎が治りません。強制して鼻をよくかむことを癖付ける必要があります。この場合一度鼓膜を開窓してみることがあります。OtoLAMというCO2レーザーによる鼓膜開窓です。

2015.02.10

難聴解説11回目

感冒症状があって滲出液が貯まっている場合は、感冒が治まるのを待ちます。感冒から副鼻腔炎になっている場合はこれを治療して上咽頭という鼻の奥の空間に細菌を含んだ鼻汁が流れ込まないようにすれば、自然と鼓室内の滲出液はなくなり滲出性中耳炎は治ります。

2015.02.06

難聴解説10回目

滲出性中耳炎は特に幼児の場合自覚症状もないため、鼻汁が続いたり、色の着いた鼻汁が出ている場合は一度耳鼻科での診察が必要になります。滲出性中耳炎は感冒の前後では悪くなります。今、鼓室内に滲出液が貯留しているかどうかの見極めが大切になります。感冒症状があって滲出液が貯まっているのか、感冒でもないのに滲出液が貯まっているのかが重要なポイントです。

2015.02.03

難聴解説9回目

ずっとチューブを入れていると少しの耳漏からチューブの周りに痂疲がつき、チューブの穴がふさがることがあります。するとチューブが抜けやすくなりますので、手入れが必要です。チューブの周りに肉芽(にくげ)という肉の盛り上がりができ出血することもあります。そのために、ふつう1か月に1回程度通院していただきチューブの状態を観察するのです。チューブを入れれば何も起こらないことが多いので放ったらかしというのでは困ります。

2015.01.30

難聴解8回目

反復する急性中耳炎、遷延化する(長引く)急性中耳炎に対してチュービングを行うと感冒罹患後もたいてい新たな急性中耳炎にはならなくなります。中耳炎による発熱を起こしにくくなり、ほとんどの症例で有効ですが、中には耳漏が続いたり、繰り返したりすることがあります。抗生剤の内服や耳の中の洗浄でもなかなか止まらない場合、一度チューブを抜くことになります。もう一度元の状態(反復性中耳炎)に戻るか確認後に再度チュービングを行います。

2015.01.28

難聴解7回目

いろいろ治療を行っても、1ヶ月に何回も中耳炎が原因で発熱したり毎月急性中耳炎が長引くような1歳前後の反復性中耳炎の子供の場合、チュービング(鼓膜チューブ留置術)が適応になることがあります。反復性中耳炎の場合は、その適応がないか一度ご相談ください。当院では0歳児から日帰り局所麻酔で鼓膜チューブ挿入を行っています。チューブは2歳過ぎの春以降に抜くことになります。

2015.01.23

難聴解6回目

抗生剤の内服だけでも治りきらず、鼓膜所見も悪い場合は、鼓膜切開が行われることがあります。発熱時や重症の時には切開排膿することで早く熱を下げたり、痛みを取ったりする効果があります。また抗生物質も通常の量より増量して使うことで効果を上げることができる場合があります。

2015.01.20

難聴解説5回目

集団保育を受けている場合、急性中耳炎の原因となる細菌が抗生物質にたいして耐性を持っていることが多く、簡単に抗生剤で治ることが困難になっています。いわゆる耐性菌による中耳炎です。少しよくなったと思ってもすぐに再発を繰り返し、どんどん抗生剤服用の期間が長くなってしまいます。

2015.01.16

難聴解説4回目

集団保育を受けていると感染の機会が多く、感冒から中耳炎になることがほとんどです。特に2歳未満のお子さんには注意が必要です。急性中耳炎を繰り返す反復性中耳炎の場合、特別な治療が必要になることがあります。
2015.01.13

難聴解説3回目

急性中耳炎は普通風邪に引き続き起こります。鼻水がでたり、咳がでたりという感冒症状から続きます。乳幼児では耳痛と発熱が主な症状です。意思表示ができない小さなお子さんでは夜泣きを起こし、昼間も不機嫌で、すぐに抱っこを要求したりするような場合に疑われます。

2015.01.09

難聴解説2回目

伝音難聴で代表的な病気は中耳炎です。中耳炎には子供の耳痛が典型的な急性中耳炎、症状に乏しい滲出性中耳炎、耳漏を繰り返し鼓膜に穴のある慢性中耳炎があります。

2015.01.06

難聴解説1回目

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今回からは難聴についてご説明いたします。難聴には中耳や外耳に病気がある伝音難聴と内耳から脳に病気がある感音難聴にわけることができます。両方が混じった場合は混合難聴といいます。

2014.12.15

秋の鼻水14回目

慢性化して薬で治らなくなったら手術をして治すことになります。手術は内視鏡で行うESSという方法で行います。普通は入院が必要となります。軽症の場合は当院では日帰りでESSを行っています。
お悩みの方は一度ご相談ください。

2014.12.12

秋の鼻水13回目

急性の副鼻腔炎を放置すると慢性化して鼻のなかの形が変化してしまい、薬では戻らなくなってしまうことがあります。常に鼻づまりがあったり、においがわかりにくかったり、頭が重かったりと様々な症状が続きます。

2014.12.11

秋の鼻水12回目

副鼻腔炎の場合、細菌感染がありますので抗生物質を飲む必要があります。細菌の種類によっては抗生物質が効きにくいことがあります。何を飲むかが鍵になります。飲み薬だけでなく、洗浄などの局所処置も重要です。

2014.12.10

秋の鼻水11回目

鼻水の原因となる副鼻腔炎は耳鼻科での診察とレントゲンやCT、内視鏡検査で診断します。鼻水が水っぽくなく粘性から膿性のものになっています。顔の痛みや頭痛、歯痛が出ることがあります。湿った咳が続くこともあります。

2014.12.09

秋の鼻水10回目

舌下免疫療法には副作用が出る可能性があります。代表はアナフィラキシーです。場合により入院を要するような重篤なことになりうる可能性があります。それでも自然経過を改善させることが可能な薬ですので、ご希望の方は一度ご相談ください。

2014.12.02

秋の鼻水9回目

舌下免疫療法は行ったすべての方に効果があるわけではありません。
花粉の飛散していない時期でも薬を継続する必要があります。3~5年程度毎日服薬していただくことになります。

2014.11.26

秋の鼻水8回目

舌下免疫療法を希望される方は一度スギ花粉症の確定診断を受けていただき、治療法についての十分な説明を聞いてご承諾いただいたうえで治療を行うかどうか判断をすることになります。

2014.11.20

秋の鼻水7回目

高齢者の方、妊娠中、授乳中の方、非選択的β遮断薬を内服している方、全身性ステロイド使用中の方、スギ以外の抗体価が高い方もできれば舌下免疫療法は避けたほうがいいでしょう。

2014.11.18

秋の鼻水6回目

舌下免疫療法はすべてのスギ花粉症の人にできるわけではありません。原則大人の人が対象です(12歳以上)。重い喘息や免疫の病気、悪性腫瘍の方、スギ以外の花粉症の方は対象外です。

2014.11.13

秋の鼻水5回目

舌下免疫とは舌の下に薬をたらして2分間飲み込まずためておきその後に飲み込むやり方の薬です。来年の花粉症のためには11月中に始める必要があります。やってみようかという方はぜひ早いうちに受診していただく必要があります。

2014.11.10

秋の鼻水4回目

花粉症といえば春のスギ花粉症が有名ですが、秋にも花粉症があります。スギ花粉症に対しては舌下免疫療法という新しい治療法が始まりました。今までの治療で満足できなかった方には朗報かもしれません。

2014.11.05

秋の鼻水3回目

10月はダニアレルギーの人は症状が悪化します。夏に生息していたダニの死がいがピークを迎えるからです。もちろん秋の花粉症であるブタクサやヨモギの抗体を持っている人も悪化します。

2014.10.30

秋の鼻水2回目

アレルギー性鼻炎は耳鼻科での診察とRASTという血液検査を受ければ診断できます。花粉症なのか通年性のアレルギー性鼻炎なのか判明します。通年性は、ダニ、ハウスダスト、カビや動物などが原因となります。

2014.10.22

秋の鼻水

寒くなってきましたが、風邪などひいていないでしょうか。鼻水が出たり咳が出るからと言って必ずしも風邪とは限りませんので注意をしてください。風邪だと思っていても、アレルギー性鼻炎のこともあれば、以前は「蓄膿」と呼ばれていた副鼻腔炎のこともあります。もちろん単なる鼻かぜのこともあります。

2014.09.18

大阪のお子様の中耳炎治療ならお任せ下さい。

耳鼻咽喉科というと慢性鼻炎や花粉症の方が通うところ、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
実は耳鼻咽喉科は鼻や喉の症状を主体とする風邪や、中耳炎などの急性の症状の患者さまがとても多く来院されています。

特に中耳炎は大人だけでなく、お子さんに非常に多い疾病です。
はじめてのお子さんの場合や、まだ話すことのできない小さなお子さんの場合、親御さんが気付かず、小児科で指摘されてはじめて中耳炎だと気付くケースがとても多いようです。

お子さんの場合も治療は小児科ではなく耳鼻咽喉科が担当になります。
当院では特に、お子さんの中耳炎を数多く診察してきています。
スタッフもお子さんの対応に慣れておりますので、ご心配はいりません。
ぜひ安心してご来院いただきたいと思います。

2014.06.25

中耳炎治療を得意としております

当院は、大阪にあります耳鼻咽喉科です。
お子さまは風邪をひきやすく、中耳炎にもなりやすいものです。
当院は、幼児、乳児の中耳炎治療を得意としております。

急性の中耳炎の場合、発熱や耳の痛みを訴えることが多くあります。
耳だれがでることもあります。

滲出性中耳炎では、耳がつまった感じや自分の声が耳に響くなどの症状がみられます。
聞こえにくさも生じます。
しかし、これらの症状をお子様が上手に保護者の方へ伝えることは難しいと思います。
お子様の状態が普段と違う、しきりに耳を触るなど気になる症状がありましたら、お早目に受診することをお勧めします。
急性中耳炎の治療を不完全であった場合、滲出性中耳炎になってしまうこともあるからです。

2014.06.19

お子様の中耳炎治療ならお任せ下さい

中耳炎は細菌が耳の中に入り込むことで発症し、主にお子様に多い耳の病気です。

お子様が中耳炎を発症しやすい理由として、耳管という鼓膜に近い部分が短く未発達であることから細菌が入り込みやすいためであり、風邪を引いた際には特に中耳炎を発症しやすい状態となります。
当院は、大阪全域に数多くある耳鼻科の中でも特にお子様の中耳炎治療に強みがあるとの定評を賜っており、大阪全域から多くの親御様がお越しになられます。

当院で中耳炎の治療を行う際には、抗生物質などの投薬が中心となりますが、症状に応じて手術を行う場合があります。

手術を行う場合は、中耳内の換気をよくすることを目的とした手術であり、特に滲出性中耳炎を発症していた場合は中耳内に液が溜まらないように手術により改善をはかります。

2014.06.16

小さなお子様は中耳炎になりやすい

こんにちは。
当院は大阪にて耳鼻咽喉科を開院しています。

お子様が風邪を引いたあと、中耳炎を併発することがよくあります。
しきりに耳を触る、夜中に何度も起きる、中々泣き止まないなどの症状があれば要注意です。
言葉を発せない乳幼児の耳の痛みは、見逃してしまうことも多くあります。
気になるようでしたら、お気軽に当院までお越しください。

耳の痛みを伴うものは、多くは急性中耳炎です。
安静にして、抗生物質や消炎鎮痛剤を用いて治療にあたります。
滲出性中耳炎は、耳が詰まった感じや聞こえにくいといった症状があります。
しかし、自覚することは難しいようです。
そのため、検診で見つかることが多くあります。
待ち時間短縮のため予約を受け付けています。
ご利用ください。

2014.06.10

幼児小児専門の中耳炎治療を行う

大阪や京都など関西方面にお住まいで耳鼻咽喉科をお探しの方に朗報です。

お子様の中耳炎でお悩みの方はいらっしゃいませんか。
当院は幼児小児専門の中耳炎治療をおこなっております。

中耳炎の治療というと、通院回数も時間もかかってしまうとおっしゃる方はすくなくありません。
せっかくの治療も途中でやめてしまうとまた元に戻ってしまうこともあります。
当院ではそういった患者様の負担をできるだけ少なくし、適切かつ的確な治療を心がけております。
必要であれば鼓膜を切る処置も行います。
また、弱い薬を長く飲み続けるよりも、ある程度強めの薬を処方し、スパッと治癒させる方向にもっていくこともあります。
特にお子様の場合は年齢や生活環境、成長などに応じて治療方法については柔軟に対応しております。

2014.06.04

豊富な経験から最小限の治療で治癒を目指します

現在、お子様の中耳炎で長く通院をされている方も多いと思いますが、お子様の中耳炎は非常に多く起こる病気の一つです。

しかし、「耳が痛い」とまだ伝えることができないような乳児や幼児の場合、それに気づくには難しいかも知れません。
いつもと様子が違ったり、ぐっすりと寝ることができない、着替えの時に泣くなどといった場合には中耳炎で耳が痛い可能性もありますので、お早目にご相談ください。

当院には大阪や京都からも多くご来院いただいており、これまでの経験や知識から、患者様の症状をしっかりと診察したうえで、最適な治療方法を選択いたします。
通常であれば、中耳炎は通院が長く必要ですが、当院では患者様の負担を少なくした最小限の治療で早期の治癒を心がけております。
中耳炎の治療なら当院へご相談ください。

2014.05.27

お子様の急な耳の病気に中耳炎があります。

お子様が急に耳を痛がる場合、急性の中耳炎になっていることがあります。
また風邪から中耳炎になるお子様も少なくありません。
そして急な中耳炎では痛みで泣いたり熱が出ることが考えられます。
このような時には先ずお子様を診察できる耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

大阪にお住まいの方やお子様の耳の治療をされている方に喜んで頂いています。
特にお子様の耳と鼻の病気は難しいものです。
お子様がまだはっきりとお話できない年齢の場合には、特に見逃されやすい耳の病気もあります。
お子様の様子がおかしいなと感じたら、ぜひ当院にお越し下さい。

当院はお子様専門の耳鼻咽喉科として治療をしています。
もちろん大人の方の治療もして

2014.05.21

幼児小児専門で中耳炎を治療してくれる耳鼻科

子供の耳の不調は、わかりづらいものです。
ある程度大きくなれば、「痛い」「聞こえづらい」と表現できるでしょうが、そうなるまではお母様が日常の様子をしっかりと観察するしかありません。
当院は、大阪市立小児保健センター勤務の経験をもつ院長が、正確な診断に基づいて必要最小限の治療で元気になれるよう経験をいかして日々努力しております。

ハード面でも、患者様のご要望にお応えして、時間短縮のために予約制を導入したり、内装の改築をしたりと受診しやすいホームドクターを目指しています。
当然のことながら、技術面でも中耳炎のチュービングや鼓膜穿孔の日帰り手術など、安心して治療をうけていただけるよう最先端の治療機器を導入しております。

大人の方の受診ももちろん可能です。
中耳炎でお困りの大阪の方は是非ご相談ください。

2014.05.19

中耳炎のお悩みでしたらご相談ください

当院は、大阪市立小児健康センター、大阪市総合医療センターを勤務した院長が今までの経験を生かして最小限の通院で治療できるようにアドバイスしています。
お子様の治療は、長期だと負担がかかることが多いです。

治療では、中耳炎のガイドラインにもとづいて必要なら弱い薬でだらだら治療をするより、適正な強めの薬で治療し、早期回復できる治療をします。
患者ま第一に考えた治療を行うように努めています。
お子様の中耳炎から大人の慢性的な中耳炎のお悩みに対応しています。

レーザー治療機器やOAEスクリーナー開業など最新の医療機器も導入されていますので、安心して治療を受けることができます。
中耳炎や耳のことでお悩みでしたらぜひ、当院でご相談ください。

2014.05.15

中耳炎の治療についてのご相談は当院へ

大阪にお住まいで、特にお子様の滲出性中耳炎でお悩みの方はいませんか。
当院は幼児小児専門の中耳炎治療を行っております。

「患者様の通院回数を減らすこと」「患者様にとって負担の少ない治療を行っていくこと」を心がけ、最小限、かつ適切な治療を行ってまいります。
症状や経過によっては日帰り手術も可能です。
さらに昨年からは最新のCTを導入し、これまで普通のレントゲンだけでは分かりにくかった患部を詳細に診ていくことも可能になりました。

中耳炎というと急性のものもありますが、人によっては繰り返しかかりやすくなっている場合もあります。
また、小児専門ですが大人の方の慢性中耳炎の治療も行っております。
何か気になることがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。

2014.05.07

中耳炎の手術、チュービングについて

お子様の耳のトラブルで多いのが、中耳炎です。
10歳前後までのお子様は中耳炎にかかる機会も多く、周囲の大人による「気づき」が大切となります。
特に、まだ上手く自分の気持ちを言葉で表現できないお子様には注意してください。

中耳炎が進行してしまった場合には、チューブ挿入による治療を行います。
鼓膜に穴をあけ、シリコンチューブを入れる手術で、耳の中の環境を改善させます。
当院では日帰り手術にて対応していますので、お子様への負担も最小限で済むでしょう。

お子様の機嫌が悪い、耳を気にする、理由の分からない熱が出るといった症状は、実は中耳炎が原因で起きているものかもしれません。
大阪の周辺エリアにお住まいで「もしかして」と思った方は、ぜひ一度ご相談ください。

2014.04.30

通いやすく、ハード面も充実した耳鼻科

当院の院長は、平成7年に開業する以前、大阪市立小児保健センターや大阪市立総合医療センターで、小児の滲出性中耳炎をはじめとした難治性の中耳炎治療に取り組んできました。

開業後は、その時の知識や経験を活かし、さらに待ち時間が少ない、相談しやすいなどの通いやすさを追求した診療を続けています。
また、個人病院であっても、OtoLAN、顕微鏡、フルスクリーンNBIビデオスコープ、OAEスクリーナー、CTといった最新設備も整えていますので、チュービングや鼓膜穿孔閉鎖術の手術も可能です。

当院は、治療が長期化しやすい中耳炎を、最小限の治療で治癒することを目指しています。お子さまだけではなく、大人の方の中耳炎にも対応していますので、耳に関する不調やお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

2014.04.23

乳児や小児の中耳炎の治療に力を注いでいます

当院は小児中心の耳鼻科ですが、日々さまざまな症例を診察しています。

小児の耳鼻科の病気というのは、実は私どもにとっても親御さんにとっても、難しいものです。
特にまだ言葉を話せない年齢のお子さんの場合は、症状を訴えられません。
話すことはできても、的確にそれを伝えることは難しいものです。
例えば耳の痛みと頭痛が両方あったら、頭が痛いと伝えることが多いでしょう。

いちばんお子さんがかかる疾病は中耳炎だと思います。
中耳炎はきちんと治療をしないと悪化して強い痛みや発熱を伴うこともありますし、治ったように見えてもまた風邪をひくと再発してしまうこともあります。
お子さんの様子をよく観察し、耳を気にするような仕草があればぜひ当院にお越しください。大阪のお子さんの健康を守るために尽力していきます。

2014.04.21

お子様の中耳炎治療ならお任せください

当院は中耳炎の治療を得意としており、特にお子様の中耳炎治療に定評があることから大阪全域から連日、お子様の中耳炎で通院されるお母様が大勢いらっしゃいます。

当院では、中耳炎治療の際にチュービングという手術法を導入しておりますが、チュービングとは、鼓膜に小さな穴を開け、そこにシリコンチューブを置くことで耳の換気を完全にするという手術法です。
特に癒着性中耳炎の進行や滲出性中耳炎の慢性化及び難聴が続く場合など、チューブを挿入する手術を行う場合があります。

小さなお子様の場合、中耳炎が原因で発熱を繰り返す場合や長期間の通院にもかかわらず回復する様子がない場合にチュービングを行います。

手術についての疑問点などがございましたら遠慮なくご質問下さい。

2014.04.15

的確で最小限の中耳炎治療を行っています

子どもの頃に中耳炎になったという記憶があるものの、大人になってからはなったことがないという方も多いのではないでしょうか。

小さいお子様の場合、耳と鼻をつないでいる耳管が短いので、風邪を引くと細菌やウイルスが中耳に感染し、中耳炎になりやすいといわれています。
特に乳幼児の場合は、「耳が痛い」ということを口に出せませんので、発熱や風邪の症状があり激しくぐずる場合は、中耳炎を疑ってみる必要があるでしょう。

中耳炎は長期の治療が必要だと言われていますが、特にお子様の場合は長い治療に苦痛を覚える場合も多いと思います。
当院では、大阪での長年の中耳炎治療の経験に基づき、時間的や金銭的に、そして精神的にも負担の少ない的確な治療を行っておりますので、中耳炎の症状でお悩みの場合は、ぜひ当院までご相談ください。

2014.04.08

負担の少ない中耳炎治療を行っています。

当院では幼児小児専門の中耳炎治療を行っております。
お子様の機嫌が悪い、泣き止まないなど気になる症状がありましたらお気軽にお越し下さい。

中耳炎の治療は時間や費用がかかると言われています。
しかし、そのような治療はお子様に負担をかけてしまいます。
当院では通院回数を減らし、負担の少ない治療を行っております。
レーザー治療機器やOAEスクリーナーなど最新の医療機器を導入し、お子様の負担を減らした診察、処置を行っております。

鼓膜を切る処置も、する事によって早く治癒するのであれば行います。
治療のガイドラインに沿った強い薬も必要に応じて使用しますが、患者様の気持ちを第一に考えた治療を行っております。

大阪在住でお子様の中耳炎にお悩みの方、駅からのアクセスも便利な当院へご相談下さい。

2014.03.27

大阪の方でお子さまの中耳炎にお困りなら当院へ。

大阪にお住まいでお子さまの中耳炎でお困りではありませんか。
当院は幼児や小児を専門に中耳炎治療を行っています。

当院で取り入れているチュービング手術は局所麻酔で、日帰りで行いますので、患者様やご家族の負担が少なく済むのが特徴です。

風邪で耳が痛い、耳がつまった感じや聞こえにくさがある、さまざまな耳だれ、鼻や喉に慢性の炎症がある、耳痛や耳閉塞感、難聴など、お子さまの耳に関して少しでも気になる症状がございましたら、まずは当院へお気軽にお問い合わせください。

診療時間は9時から12時までと16時30分から19時30分まで、休診日は水曜午前、土曜午後、日曜、祝祭日です。
所在地は京阪光善寺駅から徒歩1分です。

2014.03.26

中耳炎にお悩みの方へ

今年の冬もインフルエンザが猛威を奮っていました。
寒かった冬が過ぎ、暖かな春が訪れ、ホッと安堵されている方も多いのではないでしょうか。

春は過ごしやすい季節ですが、季節の変わり目なので体調を崩しやすい時期でもあります。
特に小さなお子様の鼻水や鼻づまりは、中耳炎を引き起こす原因にもなります。
耳を痛がっていたり、聞こえにくかったり、その他耳の症状で気になることがありましたら、ぜひ当院へご相談ください。

当院は、中耳炎治療に特化した耳鼻咽喉科です。
お子様はもちろん、大人の慢性中耳炎、真珠種性中耳炎にも対応しています。
豊富な知識と経験を活かし、最小の通院で適切な中耳炎治療が実践できるよう、アドバイスいたします。

中耳炎のことなら当院へお任せください。

2014.03.19

お子様の中耳炎でお困りの大阪のママさんへ

中耳炎にはいくつかの種類がありますが、特に急性中耳炎を発症される方が多く、特にお子様に多く見られます。

お子様が風邪を引いたとき急性中耳炎を発症する場合が多く、細菌やウィルスなどで鼓膜の内側の中耳という部分が炎症を起こし中耳炎を引き起こします。

この他にも耳から液体が出てくる、耳が聞こえにくいなどの特徴があり、痛みや不快感を意思表示できないために親御様が症状に気づきにくいケースも少なくありません。

当院では中耳炎の治療の際にはチュービングという中耳内の換気をよくする手術を行いますが、症状によっては日帰り手術も可能です。
気になる副作用ですが、稀に耳だれが出る場合や手術の際に鼓膜に小さな穴が残る場合がありますが、徐々に穴が小さくなるケースが大半です。
それでも気になる場合はご来院下さい。

2014.03.10

大阪在住の中耳炎に悩むお子さまとご両親を助けます

中耳炎は風邪の症状から始まります。
細菌が耳に入り込んで炎症を起こすのです。
小さな子どもは大人に比べて耳管が太く短いため、発症率が高くなります。

風邪の症状はくしゃみや鼻水など親が気づきやすいのですが、小さなお子さまは耳の痛みを上手に伝えることができないため、親が気づくのが遅れるケースが多々あります。

お子さまが風邪を引いたら、中耳炎の可能性も考えに入れてください。
常に耳を気にする、寝付きが悪い、なかなか泣き止まないなどは、中耳炎のサインかもしれません。

中耳炎はよくある病気と思われがちですが、初期の治療が不完全だったり、薬剤を使用しすぎたりして耐性ができてしまうと、滲出性中耳炎や慢性中耳炎に発展してしまう可能性もあります。
必ず適切な治療を行える専門医にかかりましょう。

2014.03.06

大阪の京阪沿線にお住まいの方におすすめの耳鼻科

中耳炎は、子供がよくかかる症状だと思われがちですが、大人の方もかかってしまうことがあります。

子供の中耳炎は急性タイプで、痛みがある場合が多いですが、大人の中耳炎は、痛みがなく気づかないことがあります。
風邪かななどと思って、放っておいてしまい、重症化してしまうことがありますので、注意が必要です。

中でも、ご高齢の方に多いのが、老化現象で耳管の働きが弱まり鼓室に滲液が溜まって「滲出性中耳炎」です。
これは、慢性化してしまうケースが多いため、大変やっかいな症状です。

耳鳴りがする、最近聞こえにくいなど、少しでも耳に違和感をありましたら、できるだけ早めに当院までご相談ください。
重症化してしまう前に、適切な処置を受けましょう。
お気軽に当院までご相談ください。

2014.02.27

お子様の耳の異変を感じたら、すぐご相談ください。

風邪をひいているお子さんが急に耳の痛みを訴えたとき、それは中耳炎が疑われます。
中耳炎は風邪の細菌が原因であることが多いです。
その中耳炎にも色々な種類があることはご存知でしょうか。

当院は、乳幼児の中耳炎について特に取り組んでまいりました。
自分で痛みや症状を伝えられない乳幼児だからこそ、症状の発見が遅れることが多くあります。
泣きやまない、いつもよりぐずっている、耳を気にしているなどおかしな様子を見かけたら、すぐに当院までご相談ください。

中耳炎は繰り返すことにより、慢性化してしまうこともあります。
当院はCTも導入し、出来るだけ迅速に治療をおこなえるようにしています。

お子様だけでなく、大人の診療についてもおこなっておりますので、大阪在住で中耳炎でお悩みの方は是非ご相談ください。

2014.02.26

つらい中耳炎を最小限の治療で治す

中耳炎はいくつかの種類があり、多くは細菌の感染により起こります。
ことに小さなお子さんの症状は言葉で伝えられないので、発見が遅れてしまうことがままあります。

さまざまな最新機器と知識で患者さまにとって、もっとも必要な治療とは何かを考慮して治療を行っておりますので、耳を気にするようすや耳だれなど気になる症状があったらすぐにお気軽にご相談ください。
大阪にお住まいの皆様のホームドクターとして受診しやすく何でも相談でき、なおかつ、ハイレベルな医療をこころがけて診療を続けてまいりました。

中耳炎の治療は時間も手間もかかり、長い通院期間がかかることも多いですが、なるべく患者様の負担および通院回数を減らし、最小限の治療で治癒をめざす治療を行っております。

2014.02.19

幼児の熱の原因は、急性中耳炎の場合があります

体調を崩すたびに中耳炎にかかるお子様をお持ちの親御さんへ。
当院は、幼児小児の中耳炎の治療を専門にしておりますので、どうぞお任せください。

小さなお子様が、体調を崩したり、風邪をひくたびに中耳炎になってしまう場合、これは細菌感染による急性のものです。
症状は、発熱、耳の痛み、耳鳴りや耳だれ、聞きにくいなどです。

また小さなお子様は、これらの不快感や痛みをうまく伝えられないことで、親御さんは原因がつかみきれない場合もあります。
もし、耳をさわるしぐさや、泣き止まない、夜寝られないなどがありましたら、中耳炎を疑ってみましょう。

病院通いは、親御さんやお子様にとってとても負担です。
当院は、極力通院回数を減らすような治療を心がけております。

大阪の京阪本線沿線にお住まいの方は、是非ご利用ください。

2014.02.17

大阪方面にお住まいで中耳炎治療をお考えの方へ

当院における中耳炎の治療は、心理的負担及び時間的な負担を考慮し、できる限り治療期間を短くするよう努めております。

中耳炎の治療は一般的に長期的であると言われていますが、長期間の治療をすればよいというものではないと考えております。

その理由は弱いとは言え薬を長期間投与し続けることで身体的な負担が想定されますし、長期間の通院により患者様に時間的及び心理的な負担を与えかねないと考えている為です。

当院では患者様の負担を少しでも減らす為に中耳炎治療のガイドラインに基づき強めの薬を投与し、必要と判断した場合には鼓膜を切る処置を行う場合もございます。
前述で長期間の治療をすればよいというものではないと申し上げましたが、急ぐ必要の可否は患者様の症状や必要性で判断することを基本としております。

2014.02.12

大阪方面の方に好評を頂いています。

中耳炎の治療で悩む患者様のお力になりたいと日々診察をしています。
治療には時間がかかり、患者様である小さいお子さんやご家族のお母さんなどをみていて治療がもっと楽にならないものかと思っていました。

当院では通院数を減らし、負担の少ない治療に取り組んでいます。
最小限の治療で治る医療を目指し、患者様にとってもベストである治療を提供していくことが医療関係者の使命だと思っています。

当院では最新の医療機器を取り入れていますので、必要であれば手術も行えます。
選択肢が多くあるため、中耳炎治療をする上で患者様が求めていることを的確に判断をして診察内容を決めていきます。

長年中耳炎でお困りの方、駅からも近く通いやすい場所にある当院へお気軽にお越し下さい。

2014.01.30

お子さまのその様子やしぐさは中耳炎かもしれません

中耳は、音を伝える場所に当たる鼓膜や耳小骨、中耳骨などのある部位です。
その中耳に、かぜやインフルエンザの菌が達することで炎症を起こすと中耳炎になります。

急性中耳炎の場合には、風邪をひいて鼻をすするなどして、鼻の奥から感染するようなこともあります。

発熱したり、耳が痛んだり、膿などの耳だれが出るようなことがあれば、中耳炎です。
特に小さなお子さまが、発熱もなく耳も痛がる様子がないのに、よく聞こえないような様子であれば、膿が溜まって軽い難聴になっていることもありますので、注意深く観察しましょう。

お子さまが泣き止まないとか、夜中に何度も起きるとか、耳を触るなどの様子に気付いたら、大阪の当院へご相談ください。
中耳炎が慢性化すると痛みや頭痛などを伴う慢性中耳炎になることもあるため、注意が必要です。

2014.01.29

大阪でお子様の中耳炎治療をお考えのお母様へ

当院は、大阪府枚方市に耳鼻咽喉科として開院して以来、通院回数をできるだけ少なく、患者様の負担の少ない治療を目標に行っております。

これまでの治療実績や経験に基づき、患者様にとってどのような治療法がベストであるかを常に考慮しながら治療に取り組んでおり、患者様にとって必要な治療法とは何かを考える治療を基本としております。

さて、当院では、中耳炎で通院されるお子様が多く、特にお子様の場合は、耳の痛みを言葉で伝えにくいためにご両親様が症状を見逃してしまいがちです。

お子様が耳を気にするような仕種をする、泣き止まないなどお子様の異変にお気づきになられましたらまずはお早めにご来院下さい。
保健センターや医療センターなどで乳幼児の中耳炎を中心に治療に取り組んだ経験に基づきアドバイスをさせて頂きます。

2014.01.28

中耳炎でお困りなら大阪の当院にご相談下さい

中耳炎でお困りの方はいませんか。
大阪にある当院は、幼児小児専門の中耳炎治療を行っておりますので、小さなお子様の中耳炎の治療に自信があります。

子供は大人よりも中耳炎になりやすいので、注意が必要です。
よく熱を出したり、鼻水や咳が治らないなど気になる時には中耳炎の可能性があります。
当院では中耳炎の日帰りチュービング手術を行っており、0歳から2歳前後で急性中耳炎を繰り返すお子様でも手術をすることが可能です。

患者様の症状に合う最善の治療法を行っておりますので、疑問や不安があれば遠慮なくご相談下さい。
当院は、京阪光善寺駅から徒歩1分と通院に便利で、診療時間は9時から19時半までです。
お電話のほかメールでもご相談を受付しております。

2014.01.20

中耳炎治療のことなら大阪にある当院へ

寒さが一層厳しくなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
寒くなると、風邪を引きやすくなります。
特に小さなお子様がいるご家庭では、中耳炎が心配かと思います。
耳を痛がったり、耳だれがあったり、その他気になる症状がございましたらぜひ当院へお気軽にご相談ください。

当院は、耳鼻科診療の中でも、特に中耳炎の治療に精通している医院です。

一言で中耳炎といっても、急性中耳炎に滲出性中耳炎、慢性中耳炎といった様々な種類があり、種類によって治療法も変わってきます。

当院の治療法は、チュービングや鼓膜穿孔閉鎖術です。
どちらも日帰りで行う手術なので、身体への負担が少ないのが特徴です。

小さなお子様は症状をうまく説明できないので、心配だと思います。
中耳炎が疑われる場合は、ぜひ当院へご連絡ください。

2014.01.14

大阪にある耳鼻咽喉科

当院は大阪府枚方市にある耳鼻咽喉科です。
京阪光善寺より徒歩1分と交通にも大変便利です。

子供の滲出性中耳炎治療や局所麻酔の日帰りチュービング手術なら当院にぜひおまかせください。

中耳炎の治療というと時間も手間もかかり、通院期間も含め、治療が面倒だと思われる方が多いかと思います。
当院ではそのような負担を少しでも減らす治療を心がけております。
「患者様にとって最も必要な治療は何か」を適切に判断していきます。
お話だけを聞きに来る患者様もいらっしゃいますのでご安心ください。
患者様の年齢や生活環境も様々です。
お一人お一人の状況に合わせ柔軟に対応してまいります。

医療機器は最新のものを導入しており、検査や処置を的確にかつ、迅速に行っております。

2013.12.25

耳が聞こえ難いとか痛いときには

中耳炎と一口に言っても、様々なケースがあります。
炎症が急に起こる急性中耳炎や炎症が続く慢性中耳炎、粘液がたまって耳が聞こえ難くなる滲出性中耳炎や鼓膜付近に穴が開き、骨を破壊する真珠腫性中耳炎などがあります。

中耳炎の治療は時間がかかるのですが、大阪にある当院ではできるだけ通院回数を減らし、負担の少ない治療での早期治癒を目指しています。
必要な場合には、鼓膜を切るような処置も行います。

当院では、鼓膜切開のために炭酸ガスレーザーを使用しています。
これは、最先端のレーザー治療機器で、200ミクロンという細かいレーザー光によって瞬間的に穴を空けることができる治療器です。
出血もほとんどなく、照射すると穴の開く音がするだけです。

耳が痛い、聞こえ難いなどの症状があれば、当院までご相談ください。

2013.12.18

大阪で耳鼻科をお探しなら当院まで

大阪で耳鼻科をお探しの方は、ぜひ当院までお越し下さい。
当院は小児の中耳炎治療のほか、局所麻酔による日帰りチュービング手術にも自信がある耳鼻科です。

小さなお子様の繰り返す熱や、寝付きの悪さなどは中耳炎が影響しているかもしれません。特に0歳から2歳前後で急性の中耳炎を繰り返す事の多いお子様にも、当院ではシリコンチューブを留置するチュービング手術が可能です。
滲出性中耳炎は、中耳内に液がたまって、鼓膜が薄くなったり、脆くなったり、中耳内粘膜の肥厚化、耳小骨の変形などの危険性もあるため、根気よく治療を継続することが大切です。

当院は京阪光善寺駅から徒歩1分のところにあり、駐車場も完備しております。
診療時間は9時から19時半まで、土曜日も午前診療しております。

2013.12.12

大阪にて耳鼻咽喉科をしています。

寒さが本格的になってまいりましたが体調はいかがですか。
お子様の風邪が目立ち始め、あちこちで咳をしている音が聞こえます。

この風邪から、中耳炎を引き起こすことがあります。
原因は風邪による細菌感染です。
治療法としましては、抗生物質の投与となります。
しかし、飲み続けると蔓延する菌が耐性化して効かなくなくなってしまうことがあることをご存知ですか。
その菌が原因となり中耳炎にまでなってしまうと、症状が繰り返して起こり、さらには慢性化してしまう恐れがあります。

特に、言葉を発することができない小さな赤ちゃんや、うまく症状を言葉にできないお子様のしぐさにはご注意ください。
風邪症状に加え、夜中に何度も起きたり、中々泣き止まなかったり、耳をしきりに触るしぐさなどが見られましたら早めに受診ください。

2013.12.10

風邪から感染する急性中耳炎治療は大阪にある当院へ

中耳炎には急性のものや慢性のもの、滲出性のものなど様々な種類があります。
そして小さなお子様が発症する中耳炎の一つが急性のものです。

小さなお子様が急に泣き出したり、耳をよく触ったり、気持ち悪がったりする時があります。
また風邪を引いて耳を痛がることもあります。
そのような時は小さなお子様であれば何が原因で泣いているのか分かりにくいものです。
しかしその症状は、急性中耳炎であることが考えられます。
「おかしいな」と感じたら、先ずは当院にお越し下さい。

ウイルスや細菌が中耳に感染して起こるものが急性中耳炎です。
また小さなお子様は風邪のウイルスが原因で感染することも少なくありません。
そのままにしておくと痛みも増しますので必ず耳鼻科を受診して下さい。
抗生物質と消炎鎮痛剤で治療をしていきます。

2013.12.05

大阪で中耳炎治療を専門としている耳鼻咽喉科です。

各地から雪の便りもちらほら届く季節になり、気温の変化も激しくなってきましたが、皆様の体調はいかがでしょうか。

当院は、光善寺駅より徒歩1分の場所にあり、平日の診療も19時半までとお忙しい方にも利用しやすくなっております。

中耳炎は幼児がかかるケースが大変多いです。
風邪の症状から中耳炎になってしまうパターンもよく見受けられます。
言葉できちんと症状を言える年齢だといいのですが、まだ言葉を発せない乳幼児の場合は、お母さんまたお父さんが様子の変化に気づいてあげる事が重要です。
この場合ですと、頻繁に起きてなかなか眠らないとか、発熱を繰り返すなどがあげられます。

風邪だと思って小児科を受診したら実は中耳炎だったという状況もあります。
とにかく異変を感じたら早めに受診することをお勧めします。

2013.11.27

お子様の中耳炎の治療は、当院におまかせください。

こんにちは、大阪枚方市にある特に中耳炎の治療に詳しい耳鼻科です。

小さなお子さまは、風邪をひいた時、鼻づまりがひどい場合、中耳炎になりやすいです。
また、小さなお子様は鼻や喉が弱いので、特に慢性的に炎症を持っている場合や、風邪のたびなど何度も中耳炎を繰り返すケースもあります。

当院は、お子様の中耳炎の治療に特に力を入れています。
小さなお子様を通院させることは、お子様はもちろん親御さんにとっても大きな負担です。
当院は、少しでも患者様の負担を少なくし、最小限の治療で完治できるよう行います。
例えば、弱い薬であっても長い期間服用し続けるのもよい方法ではありません。
治療に適した強めの薬を使い、早期治癒させることも必要と考えます。
当院は、中耳炎治療ガイドラインに基づいた治療をしますのでご安心ください。

2013.11.26

大阪にて耳鼻咽喉科を開院

みなさま、こんにちは。
寒さが増してきましたが、体調はいかがですか。
風邪などひいてはいませんか。

当院は、大阪にて耳鼻咽喉科を開院しております。
風邪を引いて、咳や鼻づまりに苦しむお子様が多くなりました。
言葉を発することのできる年齢のお子様であれば、自身の症状を親御さまに伝える事ができますが、まだ話すことのできない小さなお子様は、痛みを泣いて訴える事があります。

泣き止まず、耳をしきりに触ったり気にしたりする場合は、中耳炎を起こしている可能性があります。
このような耳の痛みを伴う中耳炎は、急性中耳炎である場合が多いようです。
できるだけ早く受診することをおすすめします。
抗生物質や消炎鎮痛剤を内服して治療していきます。

2013.11.20

小さなお子さんが中耳炎になりやすい理由とは

中耳炎は、鼓膜の内側にある中耳に細菌やウイルスが入り込み、感染して炎症を起す病気です。
炎症によって圧がかかり痛みが生じます。

大人よりも子どもがかかりやすい原因は、子どものほうが中耳と鼻をつなぐ耳管(じかん)が未発達で太く短く、水平に近い角度なために細菌やウイルスに感染しやすいからと考えられています。

小さなお子さんの場合、自分で症状をうまく説明出来ないため、親御さんの気づきが遅れることがあります。
見極めるポイントは、発熱のほか理由なく一日中泣いていたり、ぐずったり、耳を気にしてよく触っていることなどです。

早期発見によって、抗生剤や消炎鎮痛剤の内服など軽い治療で済むことがあります。
大阪の当院は幼児、小児の中耳炎治療を得意としています。
気になる症状があれば、お早めに受診してみてください。

2013.11.14

航空性中耳炎にお悩みなら大阪にある当院へ

飛行機に乗った時の離着時にものすごく痛い思いをした方はいらっしゃいますでしょうか。
よくこの症状は、気圧が急激に変化したのだから仕方ないものだと思っていらっしゃる方がいますが、実際は航空性中耳炎という病気が疑われます。

航空性中耳炎と言って、症状としましては耳痛、耳閉感、難聴などです。
飛行機の気圧の変化が原因でおこります。
この痛みを経験した方なら分かるかと思いますが、ひどい痛みの場合は、いてもたってもいられないくらいの痛みを伴います。
よって、航空性中耳炎を繰り返す場合には、チュービングをおこなって鼓膜の外側から換気ができるようにする方法も当院では可能です。

このような症状でお悩みの方はお気軽にお越しください。

2013.11.05

大阪近枚方市の中耳炎の専門医です

お子様が突然耳を痛がり始めたら、一度治ったはずの中耳炎が再発したら、どうしたらよいのでしょう。
当院は特にお子様に多い中耳炎を的確丁寧に治療することのできる最新の設備を備えた耳鼻咽喉科、気道食道科の専門医です。

特にお子様は中耳の形が大人とは異なるので風邪の菌が鼻を嚼んだり咳をしたときに中耳に入り、炎症を起こしやすくなります。
ですので場合やお医者さんの方針によっては長く通院することになりやすいのです。

当院は必要である場合には、強めの薬をポイント的に用いたり、手術を適切な時期に行うことで早期の治癒を目指します。
もちろん、患者様がお子様の場合には保護者様と相談しながらのことです。
なにが最も大切なのか、それを常に考えながら治療にあたっています。

2013.10.29

中耳炎治療に対しての当院の姿勢について

中耳炎治療に対しての、当院のポリシーをお話させていただきます。

治療方法についてですが、当院は患者様に必要であれば手術を行います。
例えば、チェービングと言い、小さな穴を開けた鼓膜に、シリコンチューブを留置することで、中耳内の換気を改善する手術です。
また、鼓膜穿孔閉鎖術といい、炭酸ガスレーザーを使い、鼓膜に開いてしまった穴をふさぐ手術です。
このような手術をすることによって、長く通院するよりも、早く治癒する治療もあるからです。

当院は患者様にとって、もっとも必要な治療方法を探り対応していくこと、また患者様自身が何を求めているかを把握し、フレキシブルに対応していく病院です。
大阪にありますので、ご興味のある方はお気軽にいらしてください。

2013.10.23

中耳炎の種類について

中耳炎の種類についてお話させていただきます。
中耳炎とは六種類に分類されています。
急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、航空性中耳炎、好酸球性中耳炎です。

ある程度大きいお子様や大人の場合ですと、自分で痛みを伝えることは出来ますが、乳幼児の場合は自分で耳の痛みを伝えられないので、ご両親が症状に気づかないで症状を見過ごしてしまうこともあります。
お子様が耳を気にしていたり、泣き止まないなど、ご両親として何か気になることがあったら、一応中耳炎ということも念頭に置き、できるだけ早くに受診することをおすすめします。
早期発見が、早期治療の近道となります。

当院は大阪にあります。
お気軽にお越しください。

2013.10.22

幼児、小児の中耳炎について

こちらを読んでいただいている方は、おそらく中耳炎に悩まれている、もしくは自分が中耳炎かと不安をいだいている方などかと思います。

ご存じの方も多いかもしれませんが、簡単に中耳炎について説明させていただきます。
中耳炎とは、主に細菌が中耳に入りそこが炎症を起こす病気です。
比較的、子供に多くみられる病気ですが、大人でもかかる場合もあります。
また、中耳炎の治療には時間も手間もかかり、長い通院が必要と言われています。
どんな病気でも、病院に通院するということは、大変なことだと思います。

そこで当院は患者様の負担を減らすように、通院回数を減らすこと、負担の少ない治療を行うことによって、最小限の治療をめざしています。
当院は大阪にあります。
近隣にお住まいの方は、お気軽にお越しください。

2013.10.15

大阪で好酸球中耳炎の治療なら当院へ

中耳炎は子供に多い病気ですが、近年成人に増えてきたものに好酸球中耳炎があります。好酸球は白血球の一種であり、体にアレルギー反応があると増加します。
好酸球中耳炎は成人の喘息患者のおよそ1割が罹患すると言われています。

好酸球中耳炎は進行が早く難聴につながるリスクもあるということで、早期発見が望まれます。
喘息などのアレルギー疾患で好酸球が活性化しやすくなると、原因となる何らかの因子が中耳腔に侵入して発症すると考えられています。
滲出性中耳炎と同様に液が溜まりますが、その液はにかわのように粘性が非常に高いのが特徴です。
病名が確立して日が浅いために、治療法も完全に確立されているとは言えません。
難治性の中耳炎とされていますが、当院では患者さまの症状に合わせて治療してまいります。

2013.10.09

中耳炎でお悩みなら大阪の当院へ

中耳炎はお子さんがかかりやすい病気と言われています。
なぜお子さんは中耳炎にかかりやすいのでしょうか。

耳の構造は外側から外耳、中耳、内耳に分けられます。
中耳というのは鼓膜から奥の部分で、中耳腔、耳小骨、耳管から成っています。
中耳は耳管という通路によって鼻とつながっているのですが、まだ成長過程にあるお子さんはこの部分が未発達です。
長さが十分でないうえに角度も水平であり、細菌やウィルスが侵入しがちです。
プールやお風呂などで耳に水が入ったから中耳炎になったと考える人もいますが、中耳炎の多くは鼻の奥の上咽頭からの細菌感染で起こります。

急性中耳炎が3ヶ月以上続くと慢性中耳炎に移行します。
治りにくい中耳炎になる前に、適切な治療を受けることをおすすめします。

2013.09.27

慢性化しやすい中耳炎は適切な治療が大切です。

大阪や京都で幼児、小児の中耳炎の治療なら当院へお任せください。
中耳炎は適切な治療によって治療の負担を減らすことができる病気です。
できれば中耳炎のスペシャリストである医師へゆだねることが大切です。

当院は中耳炎専門ですので、日帰りチュービング手術が可能です。
そして安全な治療でありながら通院を減らすことができます。

中耳炎には、様々な種類があります。
幼児などは主に風邪からくる急性中耳炎などが多いのですが、適切な治療が行われないと中耳炎を繰り返すことになり、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎を発症する場合があります。

耳ぬきが上手にできない成人などには航空性中耳炎にかかることがあります。

どれもほっておくと治りにくくなりますので、適切な治療を行える当院へぜひお気軽にご相談ください。

2013.09.25

中耳炎は適切な治療の判断が大変必要です。

大阪府の光善寺駅より徒歩1分の好立地にある耳鼻咽喉科です。
中耳炎の治療は時間や手間がかかり、長い通院を余儀なくされている方が多いと思います。
実際に治療に専門性がからんできますので、それに長けた治療方法が必要になってきます。

当院では、そんな治療のわずらわしさを少しでも少なくするために、通院回数を減らし、負担を少しでも減らす治療を目指しています。
患者様にとって最善、最適な治療法を常に選択します。

中耳炎は小さいお子様も大変かかりやすい病気ですので、もちろん安全性は一番最重要視いたします。

治療のタイミングや療法など様々な方法がありますが、それを適切に行うにはなんといっても経験豊富なことが一番大切なのです。
当院は中耳炎のスペシャリストですので安心してお任せください。

2013.09.24

耳だれ予防や聴力をあげるための鼓膜穿孔閉鎖術

当院では大阪での中耳炎治療を行っています。
中耳炎が慢性化し、鼻や喉に慢性の炎症があったり、薬剤耐性菌による中耳炎を繰り返すことを慢性中耳炎といいます。

そして慢性になり、耳だれを繰り返したり、聴力障害があったり、チュービング後の穴が開いてしまったりした場合に、炭酸ガスレーザーを使って鼓膜に開いてしまった穴をふさぐ手術を鼓膜穿孔閉鎖術といいます。
鼓膜の穴を閉じることで聴力をあげることを一番の目的としています。

こちらもチュービングと同じく外来で行うことができます。
表面麻酔を行い、コラーゲンスポンジを穴の部分に挿入する方法です。

中耳炎でよくありがちな耳だれ予防にはとても良いので、ぜひお気軽にご相談ください。患者様にとってベストな治療法を当院で判断して治療いたします。

2013.09.17

大阪で中耳炎のチュービング治療を行います

中耳炎は色々な種類の症状があります。
特に急性中耳炎から滲出性中耳炎になるケースが多いです。

滲出性中耳炎とは、耳に液が溜まってしまい、耳がつまった感じや、耳が聞こえにくい、自分の声が耳に響くなどの症状があります。
急性中耳炎の治療が不完全だった場合や、気圧の変化などでなることが多い病気です。

滲出性中耳炎は、お年寄りや0歳から2歳の乳幼児が繰り返し急性中耳炎を起こしたりして慢性化してしまうケースが多いのです。

このような場合に安心して手術が可能なチュービングという方法があります。

チュービングとは、小さな穴を開けた鼓膜にシリコンチューブを留置することで中耳内の歓喜を改善する手術です。
手術自体は鼓膜だけの局所麻酔で、5分ほどで終わり、日帰り外来で可能ですので安心して行えます。

2013.09.14

大阪で中耳炎治療全般を行っています

こんにちは。
中耳炎治療なら当院にお任せください。
中耳炎とはいったいどのような症状なのかまずお話させてください。

中耳炎とは、中耳腔に起こる様々な障害によって生じる炎症の総称です。
多くは耳管経由により中耳腔に細菌が移行して菌が増殖することによって、膿汁が中耳腔にたまってしまいます。

種類も色々ありますが、特に多いのが急性中耳炎です。
主に風邪による細菌の感染が原因で慢性化することが多いです。
処方した抗生物質を飲み続けることによって慢性化すると、効きが悪くなりがちなのでやっかいな病気でもあります。

幼児がかかることが多いので、症状を具体的に伝えられないため親が見逃してしまいがちな病気です。
子供が耳を気にしていたり、夜中に何度も起きたりぐずったりしたら、ぜひ早めの受診をおすすめします。

2013.08.30

大阪で幼児や小児の日帰りチュービングが可能です

当院は、大阪で幼児や小児の中耳炎を専門としている耳鼻科です。

当院では、0歳から2歳前後の乳幼児のお子様にも、チュービングの手術が可能です。
チュービングとは、中耳内の換気を改善するため、鼓膜に小さな穴を開け、シリコンチューブを入れるというものです。
チュービングによって、中耳に液が溜まるのを防ぎます。
中耳炎が原因で発熱を繰り返す場合にも、チュービングは有効です。

当院では、外来でチュービングの日帰り手術も可能です。
5分程度の手術で、麻酔も局所麻酔だけになります。
一度挿入したチューブは、1年から2年はそのまま入れておき、中耳炎の回数が減ったら抜くことになります。
費用は保険が適用され、乳幼児と小児は公費の助成対象となっています。

2013.08.27

幼児、小児の中耳炎を専門にする耳鼻咽喉科です。

子どもは中耳炎になりやすいです。
風邪を引いたときや、プール遊びで、または少し体調を崩したときなど、すぐに中耳炎になってしまいます。

すぐに治ったからと言って、油断をしてはいけません。
慢性的に中耳炎になると、さらに痛みや頭痛を伴うこともあります。
大人でもつらい状態ですから、小さな子どもがそのような状態になれば、ぐずったり、寝つきが悪かったりと大変です。

当クリニックは幼児、小児の中耳炎を専門的に診療しております。
経験豊富な医師が、患者様のニーズを汲み取り、適切なアドバイス、適切な診療をさせていただきます。
もちろん、大人の中耳炎や耳の手術なども数多く手掛けておりますので、安心してご相談くださればと思います。

2013.08.27

幼児、小児の中耳炎を専門にする耳鼻咽喉科です。

子どもは中耳炎になりやすいです。
風邪を引いたときや、プール遊びで、または少し体調を崩したときなど、すぐに中耳炎になってしまいます。

すぐに治ったからと言って、油断をしてはいけません。
慢性的に中耳炎になると、さらに痛みや頭痛を伴うこともあります。
大人でもつらい状態ですから、小さな子どもがそのような状態になれば、ぐずったり、寝つきが悪かったりと大変です。

当クリニックは幼児、小児の中耳炎を専門的に診療しております。
経験豊富な医師が、患者様のニーズを汲み取り、適切なアドバイス、適切な診療をさせていただきます。
もちろん、大人の中耳炎や耳の手術なども数多く手掛けておりますので、安心してご相談くださればと思います。

2013.08.21

幼児、小児の中耳炎でお悩みなら当院へ。

幼児、小児の治療を専門的に行っているクリニックは、あまり多くはありません。
幼児、小児を専門に診療する内科はまだ見かけますが、耳鼻咽喉科は、あまり見かけませんよね。

当院は、幼児、小児の中耳炎を専門的に診療する耳鼻咽喉科です。
勤務医時代から、子どもの中耳炎を専門に、数々の経験を重ねてきました。
その経験から、患者様に対し適切なアドバイスと、適切な診療をさせていただきます。
特に小さなお子様の場合、周囲が気付かずに症状を見落としてしまう場合もありますので、注意が必要です。

もちろん大人の方の中耳炎や耳の手術にも、これまで多く携わっておりますので、何か耳のことで不安なことがあれば、当院に安心してご相談ください。

2013.08.12

幼児、小児の中耳炎を専門的に診察しています。

慢性的な中耳炎でお悩みではありませんか。
放っておくと中耳炎を繰り返すうちに、耳だれなどの症状があらわれ、症状が悪化すると痛みや頭痛も伴います。

特に幼児や小児の場合は、耳の痛みや不調があってもうまく言葉で伝えられないため、ご両親が見逃してしまう場合が多々あります。
夜中ずっと泣き止まなかったり、やたらと耳をさわったりする場合は、一度中耳炎を疑ってみても良いかもしれません。

当院では、幼児、小児の中耳炎を専門に診療しております。
大阪市立小児保健センター、大阪市立総合医療センター勤務医時代の経験を生かして、中耳疾患に適切なアドバイスをさせていただきます。
もし何か気になる症状がありましたら、早めの受診をお勧めします。

2013.08.10

大阪で幼児、小児専門の中耳炎治療なら。

急に耳がずきんと痛む、風邪をひくと耳鳴りがひどくなる、そのようなことはありませんか。
特にお子様が発熱したときや、耳が聞こえにくいと言うときは、もしかすると中耳炎になっているかもしれません。

ひとことに中耳炎と言っても、様々な種類があります。
一番多く見受けられるのは急性中耳炎ではないでしょうか。
耳の痛み、聞きにくさなどはこの急性中耳炎である場合が多いようです。

当院では、幼児、小児専門の中耳炎治療を行っております。
特に自分で症状をうまく伝えられないお子様は、十分な注意が必要です。
日帰りのチュービング手術にも対応しております。
もちろん大人の診療も行っております。

患者様に適切な治療と最少の通院で実践するよう、アドバイスさせていただきます。

2013.08.01

繰り返す中耳炎の治療もおまかせください

当院は、大阪で耳鼻咽喉科を開いています。
診察する中で特に多いのが中耳炎なのです。
中耳炎といいましても、いろいろなタイプがあります。
小さなお子さんがよくかかるのは、急性の中耳炎が多いのですが、中には慢性の中耳炎もあるのでなかなか厄介です。

慢性の中耳炎の方は何度も同じような症状を繰り返します。
耳の痛みや頭痛、耳だれなどがその一例です。
このような症状は、ご本人にとってはとてもつらいものです。

繰り返す中耳炎には手術が有効な場合があります。
もちろん患者さまにもよりますが、手術で根本治療ができることがあります。
中には小さなお子さんも受けられる手術もあります。
外来でできる手術も多く、多くの症例を当院では診ておりますので、遠方から来られる患者さまもいらっしゃいます。

2013.07.31

慢性の中耳炎の治療について

当院は、大阪で耳鼻咽喉科を開院しています。
お子さんの急性中耳炎を多く診てきていますが、もちろん大人の方も診察しておりますので、耳の不快な症状がある場合はご来院ください。

大人の方の場合は、慢性の中耳炎も多いのが特徴です。
長年繰り返す中耳炎の症状に悩まされてきた患者さまも多いです。
耳の不快感は日々の生活に多大な支障をきたします。
その方に合った治療法で、完治を目指していきます。

そのためには面倒に思われるとは思いますが、しばらく通院が必要です。
お仕事や子育て、忙しい理由はみなさまそれぞれあります。
特に慢性の方の場合は耳だれなどの不快な症状を引き起こすことがあります。
定期的な受診は症状がひどくならないカギとなりますので、QOLを高めるためにも患者さまには通院を途中でやめてしまわないことをお願いしています。

2013.07.26

小さなお子さんの中耳炎について

中耳炎はどなたでもなりえますが、特に小さなお子さんはよくかかる病気です。
風邪をひいて、そのウイルスなどが中耳とよばれる場所に炎症を起こします。
お子さんは、なかなか耳の違和感や不調を上手に親御さんに伝えることが難しいようです。

ですが、もしかしたら中耳炎の疑いがあるのではないか、というサインがあります。
例えば耳を頻繁に触る、聞こえが悪い様子がある、耳垢がいつもと違うなどです。
赤ちゃんであれば、終日機嫌が悪いこともあります。

これらのサインを、親御さんは見逃さないよう気を付けてください。
特に風邪をひいた後は要注意です。
小さなお子さんほど免疫力や耳管が未発達なため、中耳炎にかかりやすいです。
ひどくなると耳の痛みで泣き叫ぶこともあります。
そうなる前に、これらのサインを見つけたら受診していただきたいと思います。

2013.07.22

大阪でさまざまな種類の中耳炎を診察しています

中耳炎といっても、いろいろな種類があります。
特にいちばん多いのが、急性中耳炎でしょう。
風邪の症状と併発することが多いことから、はじめは単なる風邪だと思ってしまうことが多々あるようです。
しかし抗生物質などお薬で比較的早期に治りやすいのも特徴です。

慢性の中耳炎となると、治療はもう少し時間がかかります。
お薬の効きがあまりよくない場合もあり、治癒が難しい場合は手術をおすすめすることもあります。

そして意外と多いのが航空性中耳炎です。
飛行機に乗った際の気圧の変化が原因です。
海外旅行の後、耳の痛みを訴えて受診される方が多いですね。

このように中耳炎といっても、症状や治療法はさまざまです。
当院ではそれぞれの患者さまに合った治療法とお薬で、少しでも不快な症状を取り除くことを目指しています。

2013.07.14

大阪のお子様の中耳炎治療ならお任せください

耳鼻咽喉科というと慢性鼻炎や花粉症の方が通うところ、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
実は耳鼻咽喉科は鼻や喉の症状を主体とする風邪や、中耳炎などの急性の症状の患者さまがとても多く来院されています。

特に中耳炎は大人だけでなく、お子さんに非常に多い疾病です。
はじめてのお子さんの場合や、まだ話すことのできない小さなお子さんの場合、親御さんが気付かず、小児科で指摘されてはじめて中耳炎だと気付くケースがとても多いようです。

お子さんの場合も治療は小児科ではなく耳鼻咽喉科が担当になります。
当院では特に、お子さんの中耳炎を数多く診察してきています。
スタッフもお子さんの対応に慣れておりますので、ご心配はいりません。
ぜひ安心してご来院いただきたいと思います。