耳の中にある中耳というところに細菌やウイルスによる炎症が起こったり、膿が溜まったりする病気です。 耳の穴の中には鼓膜があり、その奥には骨で囲まれた空間（中耳腔）があります。
急性中耳炎はこの中耳腔に炎症が起こり、膿が溜まって耳にはげしい痛みが出たり、熱が出たり、耳垂れが出たりします。鼓膜に穴が開くので耳が聞こえにくくなり、めまいなどの症状が出ることもあります。大人でもかかりますが、小さなお子さんの場合、風邪を引くとよく中耳炎にかかりますよね。
鼓膜に穴が開いたままになると、慢性中耳炎になることもあるため、早めの受診をおすすめします。
風邪などをきっかけとして、細菌やウイルスに感染すると中耳炎を起こします。中耳炎といっても菌やウイルスは耳から入ってくるのではなく、鼻から侵入します。
鼻の奥と中耳腔は耳管という管でつながっているので、その耳管を通って細菌などが入り込むのです。それに、アレルギー性鼻炎なども中耳炎を起こしやすくする原因になります。
風邪などで鼻やのどに炎症があったり、調子の悪い時に鼻をすすったり、きつくかんだりすると、細菌やウイルスが入り込んで中耳炎になりやすくなってしまいます。
森口耳鼻咽喉科では、鼓膜穿孔閉鎖術、鼓膜チューブ挿入術（チュービング）、鼓膜形成術、鼓室形成術の手術を日帰りで行っております。
鼓膜形成術、鼓室形成術では、手術を受けられる患者様のお身体の負担、お時間の負担を減らすことを目指し、局所麻酔を使用した「経外耳道的内視鏡下耳科手術（TEES）」を行っています。
内視鏡下耳科手術では耳の後ろを切らず、耳の中だけの操作で手術ができます。また、局所麻酔で行っていますので入院の必要がなく、全身麻酔に不安のある患者様にも安心して受けていただけます。
内視鏡下耳科手術を局所麻酔で行うことで、他の医療機関と比べても大幅な時間短縮ができるようになりました。
慢性中耳炎、鼓膜穿孔、真珠腫性中耳炎、術後耳などの方に対して行う手術です。鼓室内の病変の処置をし、耳小骨の修復をします。さらに、薄くした耳珠軟骨膜付き軟骨を用いて鼓膜を形成し聞こえを改善させます。
慢性中耳炎などで鼓膜に穴が開いたままの方で、鼓膜穿孔閉鎖術では鼓膜の穴をふさぐことが難しい場合に行われる手術です。鼓膜の穴をふさぐ材料には耳珠軟骨膜および軟骨を使います。炎症や耳垂れ、聞こえの改善が期待できます。
反復する急性中耳炎、滲出性中耳炎などの方に対し、鼓膜に小さなシリコンチューブを入れて中耳内を換気させます。
慢性中耳炎などで鼓膜に開いてしまった穴を人工皮膚材料でふさぐ手術です。耳垂れ、聞こえを改善させます。
中耳炎専門サイトをご覧いただき、ありがとうございます。森口耳鼻咽喉科院長の森口 誠（もりぐち まこと）です。
私がこれまで多くの患者様を診察する中で大切にしてきたこと、それは、どのような症状の患者様にもしっかりとお話をうかがい、問診、検査などを適正に行って、正しい診断をするということです。患者様の中には、色々な病院を受診してきたのになかなか症状が改善しない……と不安になっておられる方がたくさんいらっしゃいます。このような状況を生み出す要因として「診断が正しく行われていない」ことが挙げられるように思います。
当クリニックが診療方針として掲げる
・常に正確な診断に基づいて、適正で必要最小限の治療を行います
・通院回数をできる限り減らします
・患者様の負担が少ない治療を行います
・手術を含めた多数の経験を活かし、最少の通院で治癒を目指します
上記に基づいて、これからも当クリニックは患者様のご希望、お悩みに寄り添い、常に的確な診断と負担の少ない治療を目指し、治療が終わるまで責任を持って診て参ります。
どんな小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。
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