めまい(良性発作性頭位めまい症)

めまいの中でも多いのが良性発作性頭位めまい症

めまいの中でも多いのが良性発作性頭位めまい症めまい症状を訴えてご来院される多くの患者様が「良性発作性頭位めまい症」と診断されます。(メニエール病を原因とするめまいは多くありません)
主に、長時間同じような姿勢でいることで起こります。特に近年は増加傾向にあります。デスクワークが中心の方は、ときどき身体を動かすだけでも予防効果が期待できます。

こんな症状が出ることが…

  • 視界がぐるぐる回るめまい(回転性)
  • 身体がふわふわと空中に浮かぶようなめまい(浮動性)
  • 吐き気

回転性、浮動性のいずれのめまいも、短時間(10~20秒)である点が特徴です。また、起き上がったとき、立ち上がったとき、急に振り向いたときなど、頭部を動かしたときに症状が現れやすくなります。
上記のような症状が現れたときには、森口耳鼻咽喉科にご相談ください。

良性発作性頭位性めまい症の原因は?

内耳の中に耳石器というものがあり、そこの耳石がはがれて三半規管の中に入り込み、ゆらゆら動いたり、半規管の一部に付着したりします。頭を傾けると重力で落下し半規管のリンパ液に対流を起こしたり、半規管を直接刺激したりします。それでめまいを感じるのです。

検査はどんなことをするの?

小型CCD付きの赤外線フレンツェル眼鏡をかけていただいた上での眼振検査、血圧測定、聴力検査などを行います。
また、めまいの種類を正しく特定し診断に役立てるため、十分な時間をかけて問診をいたします。問診では、いつめまいが起こるか、どんなめまいなのか、どれくらいの時間続くのか、どのように治まるのか、他の症状の有無などを一つ一つ確認していきます。

赤外線フレンツェル眼鏡による眼振検査

赤外線フレンツェル眼鏡による眼振検査森口耳鼻咽喉科では、小型CCDが付属した「赤外線フレンツェル眼鏡」を使用した眼振検査を行っております。
眼振をモニター状に映し出し、眼球運動の正常・異常を正確に判断します。

良性発作性頭位性めまい症の治療は?

薬物療法だけでは効果が期待できないため、主に浮遊耳石置換法(エプリー法・レンパート法・ブラントダロフ法)やめまい体操による治療を行います。

浮遊耳石置換法(エプリー法)

三半規管のうち、どこに耳石が位置しているのかを眼振検査によって特定します。その上で、三半規管の構造をイメージしながら医師が患者様の頭を何度か動かし、耳石を本来あるべき位置に戻します。
自然経過で収まることもありますが、積極的にリハビリのような運動をすることで早く治ることが多いようです。めまい体操は直接医師が指導いたします。

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