先天性耳瘻孔ってどんな病気?
先天性耳瘻孔とは、生まれつき耳の前の皮膚上に小さな孔(あな)がある病気です。単に「耳瘻孔」と呼ばれることもあります。
孔は耳介まで細く続いており、白い垢のようなもの、においのある膿が出ることがあります。感染がなければ特に治療は必要ありませんが、感染・炎症が繰り返される場合には摘出手術が必要になります。手術の際には、局所麻酔の上、瘻管全体を摘出しなければなりません。
森口耳鼻咽喉科では、先天性耳瘻孔の手術を日帰りで行っております。
当院で行う先天性耳瘻孔の日帰り手術について
当院では、局所麻酔にて、耳瘻孔の周囲を切開し、中の皮膚組織とともに取り除く手術を行っております。複雑な構造をして感染を繰り返しているものや子供の場合は、入院の上、全身麻酔のもとで施行した方がよいケースもありますので、その場合は提携病院を紹介させて頂いております。
適応症例
耳瘻孔があり、炎症を繰り返している方が適応となります。
感染・炎症を起こしたことのない耳瘻孔は、基本的に経過観察に留めます。
先天性耳瘻孔の手術の流れ
1、問診・検査
問診、視診により診断を行います。手術の内容をご説明し、ご同意いただけましたら、手術の日時を決めます。
なお、炎症を繰り返し、穴の周囲が赤く腫れている、膿が出ているというケースでは、先に炎症をコントロールする治療を行ってから手術へと進みます。
2、術前検査
ご予約の時間にお越しいただいてから、血液検査を行い、手術内容や注意点などについて説明させていただきます。
3、手術当日
ご予約の時間にお越しいただいてから、血液検査を行い、手術内容や注意点などについて説明させていただきます。
4、手術
局所麻酔の上、摘出手術を実施します。耳瘻孔を含め、瘻管はすべて除去します。
5、手術後
手術後は1週間後に受診していただきます。
あとは経過によりますが、1カ月後に受診していただく程度です。
手術後の注意点
手術後当日から、日常生活を送って頂くことができます。ただし当日はシャワーのみ可能です。翌日から入浴が可能になります。当日は飲酒や運動も禁止となっております。